鬼才ジャック・オディアール×気鋭セリーヌ・シアマ『パリ13区』本予告&新場面写真解禁
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鬼才ジャック・オディアールが監督し、脚本をセリーヌ・シアマが務めたフランス映画『パリ13区』より、パリの街で4人の若者が交差する予告編と新場面写真が解禁された。
【動画】パリの街で4人の若者が交差する『パリ13区』予告編
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『ディーパンの闘い』、グランプリ受賞作『預言者』など数々の名作を生み出し、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール監督。最新作となる本作は、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となったセリーヌ・シアマと共同で脚本を手がけ、“新しいパリ”の物語を洗練されたモノクロの映像美で大胆に描き出した意欲作だ。
パリ13区。コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。多文化で活気あふれる現代のパリで、ミレニアル世代の若者たちが、不器用で愛おしい人間模様を繰り広げる。原作は、北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネによる3つの短編「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」。
2021年第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でお披露目されると、フランス映画界の世代を超えたビッグコラボが大きな話題に。また、第47回セザール賞では、撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出された。音楽は、フランスでカルト的人気を誇るエレクトロニカ・アーティストのRoneが担当。カンヌ国際映画祭においてサウンドトラック賞を受賞している。
予告編は、Roneの疾走感あふれる音楽とともに、パリ13区で暮らす4人の若者、エミリー、カミーユ、ノラ、アンバーの姿が次々と映し出されていくもの。自分とそっくりなポルノ女優と画面越しに対面し、驚いた表情を見せるノラを演じるのは、『燃ゆる女の肖像』で数多くの賞に輝いたノエミ・メルラン。
映像の中盤からは、「人生で忘れられない、いちばん惨めだった経験は?」「あなたは未熟で自己中心的よ」「もう疲れた。自己嫌悪だ」といったセリフと共に若者たちが葛藤する様子も描かれ、最後は「幸せすぎて叫びそう」という言葉と笑い声で終了。果たして、それぞれの場所でもがきながらも懸命に生きる、“大人になれない大人たちの恋愛物語”の行方とは。美しくも刺激的な描写の数々に引き込まれると同時に、彼らが物語の中でどのように交差していくのか期待がふくらむ予告編となっている。
新場面写真は、エミリーが友人と広場を歩く場面や、カミーユが机に向かう姿など、パリ13区で生きる彼らの日々の様子が切り取られたものとなっている。
なお本作は、3月18日よりムビチケ前売り券(カード・オンライン)の販売がスタート。ムビチケカードの購入者には、特典として本作のオリジナル・ポストカードがプレゼントされる(先着・数量限定)。特典の「オリジナル・ポストカード2枚セット」は2種あり、A・Bどちらか1セットが付く。
映画『パリ13区』は、4月22日より全国公開。