神尾楓珠、役との向き合い方が「新しく変わった」 実在した伝説の吹奏楽部員役で新境地
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俳優の神尾楓珠が28日、都内で実施された主演映画『20歳のソウル』の完成披露舞台あいさつに福本莉子、Aぇ!group/関西ジャニーズJr.の佐野晶哉、佐藤浩市、秋山純監督と共に登壇。実在の人物を初めて演じて、役との向き合い方が「新しく変わった」と述べた。
【写真】トロンボーンを特訓したという神尾楓珠
本作は、中井由梨子のノンフィクション小説「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」を原作とし、千葉県船橋市立船橋高校・吹奏楽部の絆が生んだ希望と感動の実話を実写化。音楽に人生を捧げ、20歳の若さで人生の幕を閉じた伝説の吹奏楽部員・浅野大義さんにまつわる物語を描く。
神尾は本作の撮影を振り返って「実在の方を演じるのが初めてだった。今まで演じてきたキャラクターとは勝手が違って、最初はすごく戸惑いました。実際に撮影を終えてみて、人ひとりの人生を生きるって、すごく大変なことだなと思いました」と話し、次いで「役者という仕事も、ひとりの人生を生きることが多い。そこに対する向き合い方とか、大義くんを演じて新しく変わった」と語った。
劇中で神尾はトロンボーンを実演。撮影前には2~3ヵ月練習したと明かして「組み立て方も扱い方も分からないところから始まった。すごく不安でした。でも、吹奏楽部の皆さんが、僕がちょっと分からないことがあって聞いたら、すぐ教えてくれた。温かい皆さんの中でやれたのがすごい良かった」と話した。
トロンボーンの面白さを問われて「面白さですか!? 面白いまではいかないです(笑)。『難しい』しかなかった…」と苦労を吐露。会場の笑いを誘った。
佐野は「僕も実際中学のときに吹奏楽部で、サックスを吹いていた。別の教室で、友達と遊んでて『合奏始まってるで!』と別の友達が呼びに来たりとか、合奏をさぼって先生に怒られたりとか、僕が中学・高校で送っていた青春をもう一回取り戻させてもらったような。今回の映画は初めてだったんですけど、楽しく撮影させてもらいました」と白い歯をこぼした。
イベントでは、浅野さんの告別式に164人の吹奏楽部員が集い、浅野さんが作曲した「市船soul」を演奏したことにちなんで、現役の市船吹奏楽部の演奏が生中継された。
映画『20歳のソウル』は、5月27日より全国公開。