ウィル・スミス、オスカー平手打ち事件後初めてカメラの前で心境語る 関係者に改めて謝罪
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今年3月に開催された第94回アカデミー賞授賞式にて、脱毛症に悩む妻のヘアスタイルをジョークにされ、激高してプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちしたウィル・スミス。事件後初めてカメラの前に座り、質問に答える形で、クリスや関係者に改めて謝罪した。
【写真】第94回アカデミー賞に妻と出席したウィル・スミス レッドカーペットでピースする姿も
現地時間7月29日、ウィルが自身のYouTubeとSNSに動画を投稿した。約6分間にわたるもので、ウィルはライトグレーのポロシャツとブラウンのパンツ、白キャップ姿でカメラの前に座り、この数ヵ月の間にファンから寄せられたという質問に答えた。
まず、事件後主演男優賞を獲得した際に、スピーチでなぜクリスに謝らなかったのかという問いには、「当時頭にもやがかかっている状態でした」と説明。「あの時の振舞が正しかったとは思っていません。無礼や侮辱を感じたときの対処方法として、最善のものだったとは微塵も考えていません」と話し、クリスと彼の家族に改めて謝罪した。クリスには連絡を取ったが、まだ話す準備ができていないという返事が来たそうだ。
また、妻のジェイダ・ピンケット・スミスに示唆されて行動に移したのか、という問いには、即座にノーと反応。「自分自身と、自分の経験、そしてクリスとのこれまでの関係から取った選択です。ジェイダは関係ありません。ベイビーごめんよ、子どもたちと家族に迷惑をかけたことを謝りたい」とコメントした。
続けて、今年のアカデミー賞でウィルと共にノミネートされていた関係者らにも謝罪。特に、事件後にクリスがプレゼンターとしてオスカーを手渡した、長編ドキュメンタリー映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』の監督アミール・“クエストラヴ”・トンプソンに対して、「記念すべき瞬間を奪い、台無しにした事にとても心を痛めている。謝っても謝り切れない」と述べた。
最後に、これまでウィルを尊敬してきた人や、今回の事件で失望したと言いう人に何を伝えたいかという質問に対しては、人を失望させることが大きなトラウマになっていると明かし、「自分のイメージや印象に応えられないと、心理的にも感情的にも傷付きます。私は深く反省しており、自分を恥じることなく反省しようと努めています」とコメント。
そして、「混乱したでしょうし、ショックだったと思います。ですが、光と愛と喜びを世界にお届けするよう献身し、懸命に努力すると皆さんに約束します。もし見守ってくれたら、また良い関係に戻ることができるとお約束します」と締めた。
なおVarietyによると、事件を受けてウィルは、オプラ・ウィンフリーなど有名司会者のインタビューで沈黙を破るのではないかとみられていたそうだ。代わりに自分自身の声で、ファンに直接語りかけた形となった。一方のクリスは、先日行われた自身のスタンダップコメディのショーで、「言葉が人を傷つけるという人は、顔を殴られたことがないんだ」と語り、「あれはクソほど痛かった。だけど俺は切り替えて、翌日も仕事に行った…かすり傷くらいじゃ俺は病院にいかないからな」とジョークにしていたそうだ。