菅田将暉、号泣する原田美枝子を見て“よしよし”「気づいたら頭をなでてました」
映画
俳優の菅田将暉と原田美枝子が31日、都内で行われた映画『百花』の完成披露舞台あいさつに共演の長澤まさみ、永瀬正敏、川村元気監督と共に出席。菅田が原田との忘れられないエピソードを明かした。
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本作は、川村元気による4作目の同名小説（文春文庫刊）の映画化。記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田が、すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を原田が演じ、ダブル主演の2人が、親子の愛を紡ぎ出す。
今回が初共演となる菅田と原田。菅田は原田との共演について「ただただ原田さんのお芝居や人間力を受けての日々だったので、すごくぜいたくな時間でした」と回顧。原田は、撮影中は大変すぎて菅田の人となりを見ている余裕がなかったとしながら「1年経って先日一緒に取材の仕事をさせてもらって、そのときに初めて菅田さんてどんな人か、というのを感じました」と明かし「大きい人だなと思って。この人と仕事できてよかった、と思ったのが1年後の感想です」と笑顔で語った。
撮影でのエピソードに関して菅田は「とあるシーンで、カットがかかった瞬間に僕の胸で号泣している原田さんがいたんです」と告白。菅田は、もちろんそのようなシーンではあったと前置きし「シーン関係なく嗚咽が止まらなくなって、制御不能になっている原田さんのことを、僕は気づいたら頭をなでてました」と言い「大先輩の泣きじゃくる姿を、こんなにピュアな状態を見せてもらえたことが忘れられないです」と振り返った。
原田はそのシーンを「本当に大変で、全然OKが出なくて。どうしたらいいのかわからないくらい大変だった」と回顧。最後に監督からOKが出たときに涙が止まらなくなってしまったと話し「そうしたら菅田さんが『よしよしよしよし』ってまるでお母さんが子どもをなだめるみたいにしてくれて。それはとても良い、忘れられない思い出です」とかみしめた。
長澤と菅田は今回で3度目の共演。毎回現場で一緒になる時間は少ないというが、長澤は「時間を経て菅田さんを見てきた中で、初めて会ったときよりもすごくたくましくなっていて。この人なら着いていける、っていう風格を感じました」としみじみ語った。
映画『百花』は9月9日より全国公開。
