映画『バットガール』公開前にまさかのお蔵入り 劇場公開も配信の予定もなし
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レスリー・グレース主演、マイケル・キートン、J・K・シモンズらが出演し、すでに撮影を終えていたDC映画『バットガール』が、お蔵入りすることがわかった。劇場公開はもちろん、HBO Maxでの配信もしない予定だという。
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Varietyによると、ワーナーブラザースの新戦略として公開が見送られたそう。コロナ禍には、劇場公開を見合わせて、代わりに配信サービスで公開するというパターンが度々みられたが、今回は劇場公開・配信ともにしないそうだ。
同社では、劇場公開作品優先に方針を変更したといい、関係者の話によると、本作のお蔵入りは、作品の出来上がりや関係者の仕事ぶりとは関係なく、スタジオの方針転換によるものだそう。
本作は、ゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを主人公として描かれる作品で、ワーナーブラザーズの配信サービス、HBO Max向け作品として、2021年に製作が決定した。
監督を務めたのは、『バッドボーイズ フォーライフ』のアディル・エル・アルビとビラル・ファラーのコンビ。主役のバーバラ・ゴードン/バットガールは『イン・ザ・ハイツ』のレスリー・グレースが演じ、ジェームズ・ゴードン役に『ジャスティス・リーグ』から引き続きJ・K・シモンズ、バットマン役にティム・バートン版のマイケル・キートン、そしてヴィランにブレンダン・フレイザーが決まっていた。
当初の予算は7500万ドル(約100億円)とみていたものの、コロナ禍の影響により、今年始めに撮影を終えた時点で9000万ドル(約120億円)まで膨れ上がっていたそうだ。
同社ではすでに、『弱虫スクービーの大冒険』の第2弾についてもお蔵入りを発表しており、この後2023年に公開が予定されているスキャンダルが続出したエズラ・ミラー主演のDC映画『The Flash(原題)』の行く末についても懸念が広がっているようだ。