『ハムナプトラ』ブレンダン・フレイザー、涙のカムバック! 超肥満男役が話題の新作に拍手喝采
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イタリアで開催中ヴェネチア国際映画祭にて、『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザーが超肥満男に扮することで話題の映画『The Whale(原題)』がお披露目された。上演後、鳴りやまない拍手に、ブレンダンは監督と抱き合い、感涙に咽ぶ姿がキャッチされた。
【写真】ブレンダン・フレイザー、アクションスター時代から現在まで
Varietyによると、現地時間9月4日に開催された『The Whale(原題)』のプレミアにて、上映が終わると観客席から6分間ものスタンディングオベーションが巻き起こり、称賛を受けたブレンダンは感涙に咽んだという。
熱い拍手が送られる中、ブレンダンは監督のダーレン・アロノフスキーと何度も抱き合い、会場を離れようとするとさらに拍手が高まったとのことで、観客にお辞儀で応えたそうだ。
本作は、『マザー!』や『ブラック・スワン』で知られる鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の最新作。ブレンダン扮する体重600ポンド(約272kg)のゲイの教師が、セイディー・シンク演じる17歳の疎遠の娘との関係を修復しようともがく様子を描く。
ブレンダンは役作りのために、シーンに応じて50ポンド(約23㎏)から300ポンド(約136kg)分のファットスーツを身に付けて芝居に臨み、毎日準備のため、6時間もメイクに費やしたという。
会場内には、フィービー・ウォーラー=ブリッジや、ニック・クロールらの姿もあったが、ブレンダン同様、涙していたそう。
ブレンダンは、1997年公開の『ジャングル・ジョージ』に出演し、アクションスターとして大ブレイク。以来『ハムナプトラ』シリーズなど、ヒット作を打ち出すものの、2010年代になるとキャリアが低迷していた。2018年には、ゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人記者協会の元会長フィリップ・バーグから、2003年にセクハラ被害を受け、うつ状態に陥ったことを明かしていた。
今回ヴェネチアで高評価を得て、アカデミー賞主演男優賞候補との呼び声も高い。本作で、堂々たるカムバックを果たした。
この後ブレンダンは、ヴィランを演じたDC映画『バットガール』が残念ながらお蔵入りとなってしまったものの、マーティン・スコセッシ監督の『Killers of the Flower Moon(原題)』が控えている。