『銀河英雄伝説』4Kリマスター、新⽇本フィルハーモニー録りおろしのボレロが流れる予告解禁
『銀河英雄伝説』小説刊行40周年を記念し、12月30日より1988年公開『わが征くは星の大海』、2023年1月13日より1993年公開『新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア)』がそれぞれ2週間限定で劇場公開される。これに先立ち2作品共通の予告映像が解禁された。
【動画】新日本フィルの録り下ろしボレロ入り!『銀河英雄伝説』4Kリマスター予告編
『銀河英雄伝説』は、累計発行部数1500万部を超える田中芳樹による傑作小説。銀河帝国軍のラインハルト・フォン・ローエングラムと、自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリーという2人の英雄の対決を軸に、銀河の興亡を描く。アニメ版は豪華レジェンド声優陣が、総勢約610名ものキャラクターを1人1役演じたことから “銀河【声優】伝説”という異名もある。
1988年に劇場公開された『わが征くは星の大海』は、OVAシリーズがスタートする前に制作されたアニメ銀英伝の記念すべき第1作目。劇伴には、ドイツ・シャルプラッテンのクラシック楽曲が使われているほか、本作のために録りおろした、当時第2代音楽監督だった井上道義の指揮による新日本フィルハーモニーが演奏する「ボレロ」を「フル尺=約14分間」ぶっ通しで使用し、物語の最大の見せ場を盛り上げている。
解禁された予告は、全編このボレロの楽曲を使って構成。“常勝の天才”と呼び名をもち数々の戦果をあげ19歳で大将になったラインハルトと“不敗の魔術師”の呼び名をもちながら戦争を嫌う28歳の智将ヤン・ウェンリーが、はじめてお互いの存在を意識し、敵対しながらも敬いあう姿に焦点をあてたものに仕上がっている。
予告編のナレーションを務めたのは、屋良有作。全アニメシリーズのナレーションを務めているほか、『わが征くは星の大海』では、帝国軍の兵士クルト伍長も演じている。
本作含むシリーズの音響監督を務め、今回のリマスター作業に加わった明田川進は、「今回の4Kリマスターによって、非常に音域の広い、奥深い作品に生まれかわりました。素晴らしいスペースオペラに仕上がったと思います」とコメント。
シリーズ屈指の傑作としても名高い『新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア)』で監督を務め、4Kリマスター作業に加わった清水恵蔵は、「改めて、手描きのアニメーションは“生命感”があっていいなと思いました。4Kにする過程で、セル画の温かい感じを大事にしてもらいました」と語った。
また、10月28日より前売鑑賞券【4Kポスター版/ムビチケカード】がメイジャー公式サイト・各種プレイガイド他にて発売スタート。劇場販売限定となる公開当時のポスタービジュアルを使用した【復刻ビジュアル版/ムビチケカード】が、11月25日より公開劇場にて発売になる。
『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海 4Kリマスター』は12月30日、『銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲(オーヴァチュア) 4Kリマスター』は2023年1月13日より、それぞれ2週間限定公開。