『鬼滅の刃』、2024年スーパー歌舞伎に 市川染五郎、市川團子ら出演
大ヒット漫画『鬼滅の刃』が、「スーパー歌舞伎II(セカンド)」として歌舞伎化され、2024年2月、3月に上演されることが決定した。出演者には、市川染五郎、市川團子、松本幸四郎、市川猿之助ら若手からベテランまで豪華な顔ぶれが揃っている。
【写真】スーパー歌舞伎II『鬼滅の刃』の出演者たち
2016年2月、「週刊少年ジャンプ」(集英社)11号にて連載が開始された吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』。家族を鬼に殺され、さらには妹を鬼にされてしまった少年・竈門炭治郎が、妹・禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために“鬼殺隊”へ入隊するところから物語は始まる。行く先々で出会う人々との触れ合いの中で、炭治郎が大きく成長していくストーリーは多くの感動を呼び、コミックス全23巻の累計発行部数は1億5000万部以上(電子版含む)を突破する世界的ヒットを記録。その人気は漫画の枠を飛び越え、テレビアニメ、映画、舞台、能など様々なジャンルで描かれてきた。
そんな人気作が、いよいよこの度2024年2月・3月、東京・新橋演舞場にてスーパー歌舞伎IIとして上演されることが決定。鬼殺隊と鬼が繰り広げる激しい戦いや、それぞれが抱える想いなど原作の魅力はそのままに、スーパー歌舞伎IIならではのスペクタクルあふれる舞台を届ける。脚本は、劇団扉座主宰で劇作家・演出家の横内謙介。演出は演出家で舞台美術家の杉原邦生、総合演出は市川猿之助が務める。
スーパー歌舞伎とは、「古典歌舞伎の魅力を生かした上で、現代人が感動できる主題性のある作品を創造したい」という三代目市川猿之助(現市川猿翁)の長年の思いを結実させた作品のこと。1986年2月に新橋演舞場で初演された『ヤマトタケル』が第一作。早替り、宙乗りなど猿之助歌舞伎ならではの演出に加え、古典歌舞伎の要素を十二分に取り入れながらも台詞は全て現代語にするなどした舞台は多くの観客に支持され、『新・三国志』シリーズなど数々の人気作を輩出した。
スーパー歌舞伎IIは、このスーパー歌舞伎の精神を四代目市川猿之助が継承したもので、2014年『空ヲ刻ム者』から始まり『ワンピース』『新版 オグリ』と続いており、今回の『鬼滅の刃』で4作目となる。なお市川猿翁は、本作でスーパーバイザーを務める予定。
スーパー歌舞伎II『鬼滅の刃』は、2024年2、3月東京・新橋演舞場にて上演。