庵野秀明、責任編集による伝説の同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」復刻! コミケ101にて先行販売
1993年末に刊行され、庵野秀明が責任編集を務めた伝説の同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」が、商業出版のかたちで復刻されることが決定。コミックマーケット101にて先行販売される。
【写真】「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」裏表紙公開
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」で企画・発行人・責任編集を務めたのは『エヴァンゲリオン』シリーズ、『シン・ゴジラ』等の監督/総監督として知られる庵野秀明。本誌はインタビューと寄稿を通じて『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を検証・総括することを目的として制作されたものである。
同人誌ではあるが、富野由悠季や出渕裕などそうそうたる顔ぶれが揃っており、インタビューには庵野自身も参加。さまざまな角度から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が語られており、ファンにとって興味深い一冊となっている。
本誌は、12月30日~31日に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット101の「アニメスタイル」のブース(企業ブース 915)で先行販売をし、2023年1月からAmazon、「アニメスタイル ONLINE SHOP」等で一般販売を開始する。
なお、復刻作業はオリジナルの同人誌を忠実に再現するかたちで進められたが、デザイン、テキストに関しては僅かではあるが、修正が施されている。また、イラストの一部、人物写真については現物が行方不明であり、オリジナルの同人誌の誌面スキャンを使用した。そのためにオリジナルの同人誌と差異が生じているとのこと。
今回の発表に併せて公開された、復刻版のために庵野が綴った文章の一部を抜粋。
「ほぼ29年前の巻頭言で示唆している様に、当時の自分はアニメーションの制作現場とアニメ製作業界に失望していた。上京以来40年、その状況に儚い抵抗を試みてはどうにもならずに失望するという流れを幾度も繰り返していると思う。1993年当時も、今でもそうだ。
その都度、悲劇的な感傷を演じている自分が嫌だったし、このまま何もしないのも嫌だった。だから何かしよう、とアニメの現状と自身の失望感へのレジスタンスとしてその時に試みたのが、『エヴァンゲリオン』というTVアニメの企画開発と他アニメ作品の分析と検証だった。
失望から希望を見出す動因として始めた本誌の編集作業が結果的に、『エヴァ』という企画を纏める要因となっている。『シン・ゴジラ』を創れた御陰で『シン・エヴァ』が形になった様に、「逆シャア本」を作った御陰でTV版『エヴァ』を進める事が出来たと思う」
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」が作家・庵野秀明にとっても重要な本であったのが分かる。
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」はコミックマーケット101で先行販売。価格は3000円+税。