頼もしい! トム・クルーズ、トッド・フィールド監督のデビュー作をワインスタインの魔の手から救っていた
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最新作『TAR/ター』(5月日本公開)で16年ぶりにメガホンをとり、賞レースを賑わせているトッド・フィールド監督。そんなフィールド監督がこの度、2001年の長編デビュー作『イン・ザ・ベッドルーム』について、俳優のトム・クルーズがワインスタインの魔の手から救ってくれたと明かした。
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主演のケイト・ブランシェットに4度目のゴールデン・グローブ賞をもたらし、同賞作品賞にもノミネートされるなど、今年の賞レースで注目を集めている『TAR/ター』。本作はフィールド監督にとって、『リトル・チルドレン』(2006)以来およそ16年ぶりの監督作となったが、ニューヨーカー誌のインタビューで映画制作時に直面する障害について明かした。
フィールド監督は、2001年に『イン・ザ・ベッドルーム』で長編映画監督デビュー。本作はサンダンス映画祭でお披露目されると批評家陣から絶賛され、大賞は逃したものの、主演のトム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクが審査員賞を受賞。アカデミー賞では作品賞と脚色賞を含む5部門にノミネートされた。
本作はサンダンスで高評価を受けた後、ミラマックスが権利を獲得するが、当時ミラマックスを仕切っていたのは、近年数々の性暴力が明るみに出て有罪判決が下ったハーヴェイ・ワインスタインだった。彼は制作者から作品を取り上げ、好きに編集することで悪名高かったそうだ。
フィールド監督は「バスルームで泣いた」と当時を振り返り、トム・クルーズに電話して、酷いことが起きたんだと訴えたそうだ。するとトムは、「君がすべきことはこうだ。6ヵ月かかるけど、彼に勝てるぞ。僕がこれから言うことを1つずつ、確実に実行するんだ」とアドバイスをくれたそうだ。
すでにプロデューサーとしても活躍していたトムのアドバイスは、まず、ワインスタインに映画を好きに編集させ、試写で悪い評価を受けさせる。その上で、サンダンスでの高評価を提示し、オリジナルの編集で公開させるというものだったそう。フィールド監督はトムのアドバイスに従い、見事オスカー候補入りを果たしたというわけだ。
なお、トムとフィールド監督は、スタンリー・キューブリック監督の『アイズ・ワイド・シャット』で俳優として共演した仲。同作の撮影中、当時フィールド監督が監督となる夢を実現するよう、トムが鼓舞してくれたと明かしている。
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