横浜流星主演、藤井道人監督作『ヴィレッジ』、謎が謎を呼ぶミステリアスな予告編&ポスター解禁
横浜流星が主演する映画『ヴィレッジ』より、予告映像とポスタービジュアルが解禁された。また、特典付きムビチケカードが数量限定で2月23日発売されることも決まった。
【動画】横浜流星主演、期待と謎が深まる映画『ヴィレッジ』本予告
本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったらはい上がることが困難な社会構造のゆがみといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンターテインメント。監督は藤井道人。
主人公の優を演じる横浜は、どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年が、自分とこの世界をつなぐ唯一の希望を守るためダークサイドに転じる姿をリアルに体現し、新境地を見せる。共演は黒木華、古田新太、中村獅童ら。
解禁された映像では、夜の闇を照らす美しいたいまつの炎、幻想的で荘厳な「薪能」の風景、全てを覆い隠すかのような深い霧と、それらを切り裂くような強烈なセリフと役者陣のすさまじい表情が映し出されていく。
閉ざされた<ムラ>という世界にとらわれ、どん底でもがき苦しみながら必死に生きてきた一人の青年・優を演じる横浜の、暗くうつろな瞳と心からの叫び、暴力と権力をかさに好き放題し「犯罪者の息子よ!」と優をさげすみあおる村長の息子・透を演じた一ノ瀬ワタル、「この村早く出てぇだろ?」とすごむのは杉本哲太演じる<ムラ>を影で牛耳るヤクザの丸岡だ。さらに、借金を抱えながらもパチンコにのめり込む険しい目つきの優の母・君枝を演じる西田尚美や、炎に包まれる家の中、血まみれで涙を流す一人の男性の衝撃的な姿も初めて映し出される。
一方で、黒木華演じる美咲の「ずっと一人で戦ってたんでしょ?」という言葉に、思わず涙があふれる優とのエモーショナルなシーンも。この言葉をきっかけに、別人のように生き生きと輝く優の姿も描かれており、美咲に心を救われ、唯一の希望を守っていく決意を表すかのような笑顔をみせる優だったが、ごみ処理施設で働く奥平大兼演じる龍太の「この村やばすぎでしょ…」という言葉と共に次々と<ムラ>の闇が暴かれていく。「積み上げてきたものが全部なくなるんだよ、分かるな?」。そうつぶやく古田新太演じる村長・修作の言葉の先に映し出された優の表情には、振り払えない闇がまとわりついているかのようだ。
彼を待ち受ける運命、村の光と闇とは何なのか? 炎に包まれ、一筋の涙を流す男はだれか? 村に隠された「やばすぎ」な秘密とは? そして、予告編のイメージを決定づける【同じ面をつけた集団】はいったい何を意味しているのか?
加えて作間龍斗(HiHi Jets)演じる美咲の弟・恵一の思いつめた様子、中村獅童演じる刑事・光吉が捕らえるのは? 暴れる透に、必死にすがる美咲にいったい何が起きたのか?
不法投棄、同調圧力、格差社会、貧困…現代日本の縮図とも言える<ムラ>にはびこる闇を一身に抱えた青年が、崩れゆく人生の中で見つけた、たった一つの希望。だがあらがえない運命が動き出す。濃霧の中に消えゆく優が行き着く先、そこにあるのは光か闇か。本編の期待と謎が深まる予告映像が完成した。
新たなポスタービジュアルには、優と美咲を中心に、代々、霞門村の村長として絶大な権力を誇示してきた大橋一族、優の母・君枝、借金返済のため、優と共にごみ処理施設で働く龍太、内気な性格だが優には心を開いていく美咲の弟・恵一らが集結。彼らが集うのは、“霧”と共に本作の重要なテーマとなっている“能”を演じる舞台だ。このポスタービジュアルに写し出されている能舞台は、撮影中にロケ地の平之荘神社の野外能楽堂で撮影。本編の撮影終了後の深夜にキャストを集結させて撮影された、まさに映画のミステリアスで幻想的な世界観を表す1枚である。
藤井監督は「物語の核になる『邯鄲(かんたん)』という能の演目が決まってから、脚本の輪郭も固まっていきました」と明かしており、劇中で描かれる“能”は、本作にとって物語の根幹を成すメタファーとなっている。“能”の舞台に集った、優を取り巻く霞門村の村人たち。彼らが紡ぐ運命の果てにあるものとは―?
2月23日発売される特典付きムビチケカードには、本作の撮影を務めたフォトグラファー出身の川上智之による撮り下ろしキャラクター写真とカレンダーが表裏一体となったフォトカードが付いており、1年通して本作の世界を楽しめる特典となっている。
映画『ヴィレッジ』は、4月21日より全国公開。