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『ヴィレッジ』横浜流星と初共演の黒木華「お芝居のやり取りをより深くできた」 新カット解禁

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映画『ヴィレッジ』場面写真
映画『ヴィレッジ』場面写真(C)2023「ヴィレッジ」製作委員会

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黒木華

藤井道人

 横浜流星が主演し、黒木華らが共演する映画『ヴィレッジ』より、主人公と対をなす役柄を演じた黒木をメインに捉えた新場面写真が解禁された。

【写真】ただの女神ではない 横浜流星と対になるキーパーソンを演じる黒木華

 本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったらはい上がることが困難な社会構造のゆがみといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンターテインメント。監督は『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』の藤井道人。

 主人公の優を演じる横浜流星は、どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年が、自分とこの世界をつなぐ唯一の希望を守るためダークサイドに転じる姿をリアルに体現し、新境地を見せる。共演は黒木華、古田新太、中村獅童ら。

 本作で黒木が演じるのは、横浜演じる主人公・優に生きる意味と希望を与え、人生を取り戻そうとする彼をバックアップする中井美咲役。いかにも陰気な優に対して、美咲は明るいキャラクターとして描かれるが、物語が進むにつれ彼女の闇も露になる。実は東京での暮らしに深く傷つき、村へと逃げ戻ってきた美咲。そこで彼女が目にしたのは、絶望の日々を送っていた幼馴染の優だった。

 「この世界から拒絶されている」という同じ思いを抱えた優に、美咲が寄り添い共に時間を過ごすことで、二人は輝きに満ちた人生を取り戻してく。そんなある日、二人はただ一つの光を守るために“極限の選択”を迫られることになる…。

 本作で黒木は、主人公の優と対をなす美咲役を演じるにあたり、互いに呼応し合う関係を横浜との二人三脚で作り上げたそう。今回初共演となった横浜との掛け合いについて「藤井監督の演出のもとでお芝居のやり取りをより深くできたと思っているので、このような機会を与えてもらい光栄でした」と語っている。

 藤井監督も、黒木との撮影を振り返り「『余命10年』では、ヒロインの家族という役柄だったので、その距離感で撮影に参加してくださったと思います。でも今回は物語の当事者の役なので、現場でもしっかり中心にいてくれて、お芝居の話もたくさんできました」とコメント。そして「相手の芝居を受けて返す芯の強さも持ち合わせていて、とにかく素晴らしかったです」と演技力を絶賛。

 さらに藤井監督は、村から出て行けなかった優と、村に帰ってきた美咲が“合わせ鏡”のような存在として対をなす様を表現するため「演出でも随所で鏡のアイテムをメタファーとして使いました」と明かしている。

 劇中で美咲は「(能)面は心を静めるの。どうしようもなくなったら、面を手に取って」と優に語りかける。今回解禁された場面写真では、美咲が笑顔を見せる姿や赤いワンピース姿で優と立つ姿、優と抱き合い涙を流す姿、ある事件をきっかけに村を出て刑事となった光吉(中村獅童)とともに能の舞を練習する姿などを収めている。

 本作では、物語の核を成すメタファーとして能の演目「邯鄲(かんたん)」が用いられているが、実はもう一つ、「羽衣(はごろも)」という演目が劇中に登場する。「羽衣(はごろも)」は、天女が地上で水浴びをしていると衣を奪われてしまい、天に帰れなくなってしまうが、人間たちとの交流を経て、天上へと帰っていくという物語。現実と夢をテーマとした「邯鄲」 が優のストーリーであるならば、「羽衣」は美咲に託されたストーリーであり、このことからも、黒木演じる美咲は、優とともに物語の芯を支える大役であることが伺える。

 今回出演するにあたり「救いを与えるだけのただの女神にはなって欲しくない」と藤井監督から告げられていた黒木は、複雑なキャラクターである美咲を、圧倒的な映像美と世界観の中で見事に表現。これまでベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)や日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得してきた実力派俳優の彼女が「今までに見たことがない映画になる」と力を込めて明かす本作に期待が高まる。

 映画『ヴィレッジ』は、4月21日より全国公開。

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