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生後15ヵ月の幼い娘を殺害した罪に問われたある若い女性を巡る法廷劇 『サントメール ある被告』公開日決定

映画

 2022年の第79回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞の2冠に輝き、今年度アカデミー賞(R)のフランス代表にも選出された映画『Saint Omer(原題)』が、邦題を『サントメール ある被告』として7月14日より公開されることが決定。法廷に立つひとりの若い女性を捉えたティザーフライヤーと場面写真が解禁された。

【写真】『サントメール ある被告』場面写真公開

 本作は、フランス北部の町サントメールで実際にあった裁判をベースに描く衝撃の法廷劇。2022年の第79回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞の2冠に輝き、今年度アカデミー賞(R)のフランス代表にも選出されるなど、世界の映画祭を席捲した。

 若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヵ月の幼い娘を海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた若い女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼女は、本当に我が子を殺したのか。観客はラマの視点を通して、まるで裁判に投げ込まれたかのようにスリルに満ちた時間を経験する。

 被告本人の証言も、娘の父親である男性の証言も、何が真実かわからない。弁護士、検事、裁判官…そしてラマは偶然、被告の母親と知り合う。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは人間の根源的なテーマを感動的に浮かび上がらせる。

 監督は、『私たち』(2021年)で第71回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞を受賞するなど、ドキュメンタリー作家として国際的に高い評価を受けてきたセネガル系フランス人女性監督アリス・ディオップ。初めての長編劇映画となる本作で、卓越したドキュメンタリー的視点を交えながら描く手法が絶賛され、現在映画ファンが最も注目する監督の一人とされている。

 撮影監督は、『燃ゆる女の肖像』でセザール賞はじめ数々の撮影賞に輝いたクレア・マトン。脚本に、フェミナ賞とゴンクール賞を受賞している作家マリー・ンディアイが参加している。

 映画『サントメール ある被告』は、7月14日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開。

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