アイドル犬・モコゾウがコメント? 1975年製作のSFコメディ映画『少年と犬』本編映像到着
L・Q・ジョーンズ監督がハーラン・エリスンのSF小説を映画化した『少年と犬』より、アイドル犬・モコゾウのテレパシーコメントと本編映像が解禁された。
【動画】モコゾウ「先輩のワンダフルな名演技に脱帽です」 少年の相棒、犬のブラッドが名演技が光る映画『少年と犬』本編映像
西暦2024年、第4次世界対戦での核ミサイルの応酬により、地球上は荒廃。遺伝子変異により女性は生まれなくなっていた。生き残った者たちは地上と地下シェルターに2分され、地上は食欲と性欲を満たそうとする輩が奪い合いを繰り返す無法地帯と化していた。
テレパシーで会話することが出来る犬ブラッドはいつも腹を空かし、少年ヴィック(ドン・ジョンソン)は女性を求め、荒野をさまよっていた。ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックは、ブラッドの忠告も聞かず、彼女を追って地下世界へ。そこは理想郷(ユートピア)なのか、はたまた…。
原作は、2018年6月に84歳で死去したアメリカのSF作家才ハーラン・エリスンが1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞した同名小説。監督を務めるのは、バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督作品の常連俳優として知られるL・Q・ジョーンズだ。
このたび、少年ヴィックの相棒として活躍する犬ブラッドの名演技に感銘を受けた、カルチャー界のアイドル犬モコゾウくんより、なんとテレパシーコメントが到着。
モコゾウは2016年12月27日生まれの男の子。母はシーズー、父はポメラニアンのミックス犬。特技は夕方のチャイムに合わせての歌唱。好きなものはトイレットペーパーの芯。好物は安納芋。インスタグラムでの人気をきっかけに、雑誌やCM・広告への出演、さらにさまざまなグッズにもなっているほか、数々のアーティストがモコゾウをモデルにアート作品を制作するなど大きな注目を集めている。イラストレーター・本秀康の愛犬。
モコゾウがテレパシーで伝えてきた感想を育ての母が代筆。「相棒犬ブラッド先輩、どんな時代でも犬と人はやっぱり最高のパートナーなんですね! 先輩のワンダフルな名演技に脱帽です。世界が荒廃した地獄のような状況でも、ヘソ天で寝られる先輩のようなカッケー男に僕もなりたい。あと、先輩が食べてたポップコーンがめちゃくちゃおいしそうでした! それにしても、なんで人間は戦争をやめないんですかね?」と言葉を寄せている。
併せて解禁された本編映像は、略奪が日常化している近未来の荒野で、放浪軍団から食料を盗むことに成功した後のふたりの姿を映した場面。モコゾウくんのコメントにある“ヘソ天で寝る相棒犬ブラッドの姿”を映しているシーンだ。
夕暮れ時、少年ヴィックと相棒犬ブラッドは気分良く仰向けに寝転がっている。「この後、遊びに行こう」と言う少年ヴィックに対して、相棒犬ブラッドは「ポップコーンも食べたい」と主張。映画館へ向かう。ポップコーンが入ったドラム缶を前にブラッドは、「ポップコーンが欲しい」とヴィックに再度訴えるも、「金がないから我慢しろ」と買ってもらえない。映画館の前方席に並んで座るふたりだったが、ブラッドは「ポップコーンなしで映画とは」とがっかり。映像は、その姿を映画が始まるまで捉えている。
映画『少年と犬』は、5月19日より全国順次公開。