『鬼滅の刃』偏屈&偏愛、だけど信念はピカイチ! イケメン刀鍛冶・鋼鐵塚蛍を深掘り
現在放送中の『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』。2019年に放送された『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』から絶大な人気を誇る作品の最新シリーズでは竈門炭治郎たちが刀鍛冶の里に向かうことになるが、そのきっかけとなったのが刀鍛冶の鋼鐵塚蛍。炭治郎の担当鍛冶師としてたびたび登場し、今作ではキーマンでもある鋼鐵塚はどのようなキャラクターなのか。刀に注ぐ愛情や信念を紹介しながら人物像に迫っていく。
【写真】炭治郎の命が危ない!? 包丁を手に怒り狂う鋼鐵塚蛍
炭治郎の日輪刀を担当する鋼鐵塚蛍は、鬼を討ち倒すための組織・鬼殺隊に協力する刀鍛冶の1人。鬼を斬るための日輪刀を作る刀鍛冶の里で育ち、これを鬼殺隊に収めることを生業としている。普段はひょっとこのお面をかぶっているため少し気の抜ける雰囲気だが、刀にかける情熱はかなり熱い。
一方で、里でも広く知られるほど偏屈な性格をしており、人の話を聞かず一方的に喋ったり、極端な癇癪持ちのためすぐにどこかへ行ってしまったりする。大人になった後も刀鍛冶としての腕は立つものの、鬼殺隊の剣士たちとケンカが絶えず、担当を交代させられることも少なくなかった。
■破天荒な37歳・鋼鐵塚と炭治郎との出会いは…
2人の出会いは、炭治郎が鬼殺隊の最終選別を終え、鱗滝左近次と妹の禰豆子(※)の元に戻ったあとに日輪刀を携え現れたのが最初。家の中に招き入れようとする炭治郎の話に一切耳を貸さず玄関先で座り込み、日輪刀の説明を始めた様子を見て、鱗滝も「相変わらず人の話を聞かん男だなぁ」と呆れていた。
作られたばかりの日輪刀は一般の刀と同じ色だが、使用者の鬼殺隊士が手に取って抜刀すると色を帯びる特性を持つ。鋼鐵塚は炭治郎を見て日輪刀の色が赤に変わると期待していたが、黒に変わったことでムキになり炭治郎に飛び掛かる一幕も。このような幼い行動が目を引くが、彼は37歳。いい歳した大人らしからぬその破天荒なキャラクターに視聴者の注目を集めていた。
また、それ以降も炭治郎がたびたび強敵たちとの戦いで刀を折ったり紛失してしまうことがあったが、それに激怒し包丁を手に炭治郎を追い回すことも珍しくない。炭治郎が刀鍛冶の里に向かったのも、「遊郭編」で上弦の陸の堕姫・妓夫太郎と戦ったことで日輪刀が刃毀れしてしまい、鋼鐵塚の怒りをかってしまったことが原因だ。
しかし、炭治郎が霞柱・時透無一郎の手刀によって気絶させられてしまった際は心配してこっそり姿を見せるなど優しい一面もあり、そのギャップもまた人気の理由となっている。
■玉壺も嫉妬する集中力 刀への熱い想い
「刀鍛冶の里編」では、炭治郎が小鉄との訓練で縁壱零式を撃破し、その中から三百年以上前の刀が出現。これを見た鋼鐵塚は「おれに任せろ」と告げ、鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術により刀を復元させようとする。
そんな中、上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺が刀鍛冶の里に襲来する。炭治郎たちが応戦する中、里の人々を守ろうとした霞柱・時透無一郎を自らの血鬼術により身動きをとれなくした玉壺は、一心不乱に刀を研ぎ続ける鋼鐵塚を見つける。いくら話しかけても何やらブツブツと呟きながら刀を研ぎ続ける鋼鐵塚の異常なまでの集中力を見た玉壺は、「芸術家として負けている気がする」と激しく嫉妬。殺す前に何とか集中力を切らせたいという衝動に駆られ、幾度も攻撃を仕掛けた。
しかしどんなに斬っても、仮面を切り落としても、さらには片目を潰しても研磨をやめない鋼鐵塚。玉壺も驚愕する集中力に、SNSでも「クリエイターのあこがれの姿」と賞賛の声が上がっていた。また、その際に見せた顔立ちはユニークなキャラクターには似合わないほど整っており、「イケメン!」と驚く視聴者も少なくなかった。
ともすれば“偏愛”ともとれる執念で刀作りに打ち込む鋼鐵塚は、刀づくりへの信念を貫き通して刀を完成させることができるのか。また、炭治郎や柱たちは、鬼を倒すためには不可欠な刀鍛冶の里の人々を、無事に上弦の鬼たちから守りきることができるのか…。今後の展開に注目したい。
『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』第九話は、フジテレビ系にて6月4日23時15分放送。これまでの放送と過去のシリーズは各動画サービスで配信中。
※「禰」の正式表記は「ネ+爾」