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仲野太賀『季節のない街』でもキーパーソンに! 宮藤官九郎が原作お気に入りエピソードを託す

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青年部のタツヤを演じる仲野太賀 『季節のない街』場面写真
青年部のタツヤを演じる仲野太賀 『季節のない街』場面写真

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 宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けるドラマ『季節のない街』が9日から、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で全話一挙独占配信される。本作には『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などでタッグを組んできた仲野太賀も出演。宮藤が原作で一番お気に入りのエピソードが仲野に託されているという。

【写真】家計を支えながらもコツコツと貯金を続ける真面目な男を演じる 『季節のない街』での仲野太賀

 宮藤が長年温めてきた企画であり、山本周五郎の同名小説をベースに映像化した本作は、12年前に起きた“ナニ”の災害で被災した、18世帯ものワケあり住人が暮らしている仮設住宅のある“街”を舞台とした物語。キャストには、池松壮亮、渡辺大知らが名を連ねる。

 本作には、原作小説にあって、黒澤明監督の映画『どですかでん』には出てこない2つのエピソードが映像化されている。そのうちの1つが宮藤の一番のお気に入りでもある「親おもい」というエピソード。青年部のタツヤ(仲野)の家族にまつわる物語となっている。

 宮藤が「母親の愛情に飢えた、承認欲求高めな“親思い”の次男坊で、ある意味もっとも可哀想な男」と評するタツヤは、仮設の街で一緒に暮らす母親と幼い妹・弟に、仮設を出てより良い生活をさせるため、家計を支えながらもコツコツと貯金を続ける真面目な男。しかしタツヤが幼い時に家出した放蕩者の兄と、その兄を溺愛する母親との間で心がすれ違っていく…。

 仲野は宮藤が脚本を書いたドラマ『ゆとりですがなにか』で、主人公を苦しめるモンスター後輩・山岸ひろむ役で注目された。山岸が主人公のスピンオフ作品が制作されるほどの強烈なキャラクターと共に、仲野が俳優として高く評価された作品の1つ。

 また仲野は、2015年の舞台『結びの庭』、大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』、コロナ禍での無観客公演を経て、先日新キャストを迎えた対面公演での千秋楽を迎えた宮藤演出の舞台『もうがまんできない』にも出演し、フィールドを問わず宮藤組のキーパーソンを担っており、宮藤の仲野への信頼の厚さがうかがえる。

 そんな仲野が本作で演じるタツヤについて宮藤は「太賀くんの持つ、天性の明るさとコメディーセンスのおかげで、打たれ強い、そして立ち直りの早い愛すべきキャラクターになりました」とコメント。場面写真からうかがうことができるいつもひょうきんな青年部のリーダーとしての一面と、母の愛に飢える息子としての相反する一面を絶妙なバランスで演じる仲野の演技に注目だ。

 『季節のない街』は、9日よりディズニープラス「スター」で全話一挙独占配信スタート。

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