ゴールデン・グローブ賞<映画の部>『バービー』が最多! 『君たちはどう生きるか』『すずめの戸締まり』Wで候補入り
アカデミー賞の前哨戦としても注目を集める第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが、現地時間12月11日に発表された。映画の部で最多ノミネートとなったのは、グレタ・ガーウィグ監督の映画『バービー』。また、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と新海誠監督の『すずめの戸締まり』がWで候補入りを果たした。
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ノミネート数で次点となったのは、原爆の父を描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』で、作品賞(ドラマ)など8部門にノミネート。マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』が7つで続いた。
これまで、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催してきたゴールデン・グローブ賞だが、会員の人種的多様性の欠如やスキャンダルの浮上で、昨年はスタジオや俳優らからボイコットを受けた。今年はディック・クラークとエルドリッジの主催で開催される。
そして、今年から候補数を5から6にアップ。また、興行成績賞(シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント)とスタンダップコメディアン賞が新設され、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』やテイラー・スウィフトのコンサート映画『テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR』などが候補入りを果たした。
授賞式は2024年1月7日(現地時間)に開催される予定。司会者はまだ発表されていない。
<映画の部>主な候補者・候補作品は以下の通り。
●作品賞(ドラマ)
『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『Past Lives(原題)』
『The Zone of Interest(原題)』
『Anatomy of a Fall(英題)』
●作品賞(コメディー/ミュージカル)
『バービー』
『哀れなるものたち』
『American Fiction(原題)』
『The Holdovers(原題)』
『May December(原題)』
『AIR/エア』
●女優賞(ドラマ)
リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
キャリー・マリガン 『マエストロ:その音楽と愛と』
サンドラ・フラー 『Anatomy of a Fall(英題)』
アネット・ベニング 『ナイアド ~その決意は海を越える~』
グレタ・リー 『Past Lives(原題)』
ケイリー・スピーニー 『Priscilla(原題)』
●男優賞(ドラマ)
ブラッドリー・クーパー 『マエストロ:その音楽と愛と』
キリアン・マーフィ 『オッペンハイマー』
レオナルド・ディカプリオ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
コールマン・ドミンゴ 『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
アンドリュー・スコット 『異人たち』
バリー・コーガン 『Saltburn』
●女優賞(コメディー/ミュージカル)
ファンテイジア・バリーノ 『カラーパープル』
ジェニファー・ローレンス 『No Hard Feelings(原題)』
ナタリー・ポートマン 『May December(原題)』
アルマ・ポウスティ 『枯れ葉』
マーゴット・ロビー 『バービー』
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』
●男優賞(コメディー/ミュージカル)
ニコラス・ケイジ 『Dream Scenario(原題)』
ティモシー・シャラメ 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
マット・デイモン 『AIR/エア』
ポール・ジアマッティ 『The Holdovers(原題)』
ホアキン・フェニックス 『ボーはおそれている』
ジェフリー・ライト 『American Fiction(原題)』
●助演女優賞
エミリー・ブラント 『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス 『カラーパープル』
ジョディ・フォスター 『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ジュリアン・ムーア 『May December(原題)』
ロザムンド・パイク 『Saltburn』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『ザ・ホールドオーバーズ』
●助演男優賞
ウィレム・デフォー 『哀れなるものたち』
ロバート・デ・ニーロ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr 『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング 『バービー』
チャールズ・メルトン 『May December(原題)』
マーク・ラファロ 『哀れなるものたち』
●興行成績(シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント)賞
『オッペンハイマー』
『バービー』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』
●非英語映画賞
『Anatomy of a Fall(英題)』(フランス)
『枯れ葉』(フィンランド)
『Io Capitano(原題)』(イタリア)
『Past Lives(原題)』(アメリカ)
『雪山の絆』(スペイン)
『The Zone of Interest(原題)』(イギリス)
●アニメ作品賞
『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
『すずめの戸締り』
『ウィッシュ』