遺体処理のプロ「ばかげてる」VS監督「だから笑えるのに!」 トンデモなデッドシーンを解説『ザ・モンキー』特別映像

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ホラー映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』より、劇中でさく裂する数々の突飛なデッドシーンについて、オズグッド・パーキンス監督と主演のテオ・ジェームズ、そして遺体処理のプロであるエンバーマーが解説する特別動画が解禁された。
【動画】遺体処理のプロ“エンバーマー”が解説『THE MONKEY/ザ・モンキー』特別動画
“ホラーの帝王”スティーヴン・キングの短編『猿とシンバル』を基に映画化した本作は、「ソウ」シリーズや『M3GAN/ミーガン』など数々のヒット作を生み出してきたジェームズ・ワンがプロデュース、“ホラー映画の新たな巨匠”と言われ、日本でも高い評価を得た『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンスが監督と脚本を務めた。
父親が遺したぜんまい仕掛けの謎の猿のおもちゃを双子の兄弟が見つけたことをきっかけに、周囲で“不慮の死”が相次いで起こり始める。猿がドラムを叩くと誰かが死ぬと気づいた兄弟はこれを葬ろうとするが…。
静かで不穏な詩的ホラーを多く手がけてきたパーキンス監督だが、本作では一転、まるで殺人カタログをめくるように、バリエーション豊かで突飛な殺戮が繰り広げられ、呪われた家族の苦難が、血みどろの絶叫マシンのようにコミカルかつポップな作品へと昇華された。これまで数多くのスティーヴン・キング作品が映像化されてきたが、キング本人が「狂気の沙汰だ」と評するほど、かつてない独創的なホラーに仕上がっている。
双子のビルとハルの周囲で次々と起こる“不慮の事故死”…。このたび、パーキンス監督、主演のテオ・ジェームズ、そして遺体処理のプロであるエンバーマーが本編のデッドシーンを鑑賞するリアクション映像が公開された。
まず紹介されるのは、ベビーシッターのアニーが彼氏の働く鉄板焼き店で首を切られて死亡する場面。エンバーマーが「本当に鋭いナイフなら現実でも起こり得る」と語ると、パーキンス監督とテオは仰天する。
続いて映し出されるのは、伯父チップが狩りの最中に事故に遭うシーン。寝袋に入ったまま野生馬67頭に踏み潰されて死亡するという衝撃的な展開だ。映像を見たエンバーマーは苦笑しつつ、「このような形のない遺体には皮膚の中に詰め物をして形を生成することもある」と明かし、テオは「なんてことだ…」と絶句。
お次は、屋根に設置された室外機が水たまりに落下し、電流がプールに流れ込む中、女性がタイミング悪く飛び込み、感電××××するシーン。その突飛な死の理由に「ばかげてる」と言いつつ、エンバーマーは「(感電で)人体がバラバラになるのは見たことはないが、あり得なくはない」とコメントする。
その後も「このくらいの血しぶきはあるでしょう?」と尋ねる監督に対し、黙って首を振るなど、奇想天外な死の連続に苦笑いや呆れ顔を浮かべるエンバーマー。「だらか笑えるのに!」とうれしそうに反論するなど、その様子を満足げに見つめるパーキンス監督の姿も映し出されている。
果たしてこれらは本当に起こり得る“事故死”なのか。恐ろしからに目を背けたくなりつつも、興味本位でつい覗いてしまう――そんな人間の性を刺激する映像となっている。
映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』は、9月19日より全国公開。