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綾瀬はるか「脚本を読んだ時に涙が止まらなかった」 奇跡の実話を映画化した『人はなぜラブレターを書くのか』26年4.17公開

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映画『人はなぜラブレターを書くのか』本ポスタービジュアル
映画『人はなぜラブレターを書くのか』本ポスタービジュアル(C)2026 映画「人はなぜラブレターを書くのか」製作委員会

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 2000年に起こった地下鉄脱線事故にまつわる1通の手紙が起こした奇跡の実話を映画化した石井裕也監督作『人はなぜラブレターを書くのか』が、2026年4月17日に公開されることが決定。綾瀬はるかが主演を務め、當真あみ、細田佳央太、菅田将暉、妻夫木聡、佐藤浩市が共演することが明らかとなった。併せて、ポスタービジュアル、予告映像、場面写真も解禁された。

【動画】綾瀬はるかと當真あみが二人一役で主人公を演じる! 映画『人はなぜラブレターを書くのか』予告映像

 2000年(平成12年)3月に起こった地下鉄脱線事故。この事故で、ある少女の淡い恋心が消えた―。

 進学校に通いながら、日々ボクシングの練習に夢中になっていた文武両道で正義感の強い少年・富久信介さん。そんな彼と毎朝同じ時間、同じ車両に乗り、想いを寄せていた少女がいた。まだ今ほどSNSが発達していない時代。通学電車の中だけで会える、話したことも、名前も知らない彼に少女は淡い恋心を募らせていた。

 そんないつもの朝に起こった地下鉄脱線事故―。たまたま、いつもと違う時間の電車に乗り合わせてしまった信介さんは、この事故に巻き込まれ、当時17歳という若さで、その短い生涯の幕を閉じた。ニュースで流れた彼の悲報を知った彼女は、初めて彼の名前を知る。それでも、“間違いであってほしい”という思いで、その後も電車で彼を探す日々を過ごした。

 時は流れ、20年後の2020年(令和2年)。富久さんが通っていた大橋ボクシングジムの大橋秀行会長の元へ見知らぬ女性からメッセージが届く。それは当時、彼に想いを寄せていたあの少女からだった。そこには当時の彼への想いや通学時の思い出がつづられていた。

 20年の時を経て、彼の家族の元に届いたラブレター。富久さんの家族は驚きと嬉しさ、同時にそれ以上の哀しさを噛み締めつつ、息子の知られざる青春の断片と成長を知ることができたという。

 この奇跡の物語は、感動の声が多く寄せられ、スポーツ報知でも記事が掲載。日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』でも“奇跡の物語”として再現映像がOAされた。

 皆から愛されていた富久さん。彼の通っていた大橋ジムの大橋会長は、彼の生きた証しとして「富久信介杯」を創設。また、ジムの先輩だったプロボクサーの川嶋勝重さんは、2004年6月のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチで、富久さんのイニシャル「S・T」の文字をトランクスに入れて試合に臨み、世界王座奪取を果たした。

 20年の時を経て届いたラブレターの物語をきっかけに、“富久さんが生きた証”が世の中に知られていくことに。本作は、そんな奇跡の実話から生まれた物語だ。

 この奇跡の実話に惹かれ、監督・脚本・編集を務めたのは、『舟を編む』(13)が、史上最年少の第86回アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品に選出された石井裕也。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に選出、第12回アジア・フィルム・アワードで監督賞を受賞するなど、国内外から熱い期待を寄せられている。

 “なぜ、女性は20年ぶりに想いを伝えようと思ったのか”石井監督はスポーツ報知に書かれていた「富久信介さん宛てに数十年ぶりに届いたある女性からの手紙」の記事を目にし、その動機に強く興味を持ち、今作のプロットをすぐに書き上げた。

 石井監督は「素晴らしいキャスト、信頼するスタッフたちと共にこの作品を作りました。みんなの思いや力が奇跡的に混ざり合って、結果的に凄い映画が完成しました」と語っている。

 石井監督と初のタッグとなる綾瀬が演じるのは、夫と娘と郊外に暮らすいつも明るく定食屋を切り盛りする主人公・寺田ナズナ。あることをきっかけに、青春時代を思い出し、手紙をしたためる。

 24年前の学生時代のナズナを演じるのは、同じく石井監督作品初出演の當真あみ。毎日同じ電車、同じ車両に乗る名前も知らない、話したこともない信介に想いを寄せながら、声もかけられない内気な高校生を瑞々しさたっぷりに演じる。綾瀬と二人一役で演じるナズナ役に期待が高まる。

 信介役には、石井がメガホンを取った『町田くんの世界』(19)で1000人以上の中から主演に抜てきされ、数々の賞に輝いた細田佳央太。進学校に通いながらもボクシングに打ち込んだ、実在の人物である信介を演じるにあたり、ボクシングジムに通い、トレーナーと共に数ヵ月、徹底した体づくりを行うなど役作りをして、今作の撮影に挑んだ。

 信介が通うボクシングジムの先輩・川嶋勝重を演じるのは、石井組初参加の菅田将暉。実在する元WBC世界スーパーフライ級王者である川嶋を演じるため、菅田もボクシングジムに通い、2017年第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『あゝ、荒野』から7年ぶりにボクサーを演じた。

 綾瀬演じるナズナの夫役には、数々の石井監督作品に出演し、監督が絶大な信頼を寄せる妻夫木聡。綾瀬とは意外にも2008年の『ザ・マジックアワー』ぶりの共演となり、初の夫婦役となる。妻への愛情を持ちながらも無骨にしかふるまえない夫・良一を静かに熱く演じる。

 そして、信介の父・富久隆治役には、妻夫木同様、石井監督作品に欠かせない佐藤浩市。最愛の一人息子を不慮の事故で失った絶望、時を経て初めて知ることができた息子の知らない一面への戸惑いなど、複雑な父親の心情を丁寧に体現した。

 メガホンをとった石井は「綾瀬さんはもちろんですが、映画を観終える頃には當真さん、細田君、妻夫木さん、菅田君、浩市さん、誰もが主役に見えると思います」と自信をのぞかせた。

 「ふと思い出して、お手紙を書いています」―予告映像は、現在のナズナ(綾瀬)が、手紙を渡せなかった24年前の自分(當真)を思い出し、初恋の彼への想いや思い出を手紙につづるところから始まる。通学中の電車の中で密かに想いを寄せる信介(細田)にドギマギするナズナの瑞々しい表情…そんないつもの朝に訪れる突然の悲劇―。

 そして24年の時を経て、突然、彼の家族の元へと届いい手紙。ナズナの手紙をきっかけに、それぞれの想いが重なり、起こる奇跡とは? 川嶋(菅田)、隆治(佐藤)、良一(妻夫木)の印象的なセリフや表情が胸を熱くする。映像の最後にナズナ(綾瀬)が見せる涙の意味とは? なぜ彼女はラブレターを書いたのかが、実話を基に紡がれる。

 綾瀬は「脚本を読んだ時に涙が止まらなくて、心が揺さぶられました。生きたい、もっと見てたい、家族を愛して、家族に愛されて、生きてきた証のような思いの中で、初恋の人に24年越しのラブレターを書いたのかもしれません。ナズナのラブレターに秘められた物語を是非観て頂きたいです」と言葉を寄せている。

 映画『人はなぜラブレターを書くのか』は、4月17日公開。

 キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。

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<コメント全文>

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映画『人はなぜラブレターを書くのか』予告映像

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