クランクイン!

岡崎かのん、「音楽座ミュージカル」新作に初挑戦「自分自身と本当の意味で向き合う時間」

演劇

岡崎かのん
岡崎かのん クランクイン! 写真:吉田沙奈

 1987年に結成して以来、数多くのオリジナルミュージカルを生み出してきた「音楽座ミュージカル」。8年ぶりとなる新作は、カーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞を同時受賞した児童文学『A MONSTER CALLS』の世界初ミュージカル化である『カイブツはささやく』だ。イチイの木の怪物との出会いを通じて自らの真実と向き合う少年の物語を、作中の舞台を現代日本に変えて描き出す。主人公・ヨナの母のキャスト候補である岡崎かのんに、新作への意欲や作品の魅力を語ってもらった。

【写真】岡崎かのん、過去の舞台写真に囲まれて 撮りおろしショット

■死の淵でも諦めない母役「全人類に見ていただきたい」

――まずは、この作品をご存知でしたか? 初のミュージカル化に対する思いもあわせて教えてください。

岡崎:知っていましたが、原作を読んだことはありませんでした。多くの方に知っていただいている作品だと思うので、プレッシャーもありつつワクワクしています。

――作品からどんな印象を受けましたか?

岡崎:音楽座ミュージカルにぴったりな作品というのが第一印象でした。作品のテーマが普遍的で、死生観もそうですし、人間が何を選択し、人生で何を感じ取って、受け取って生きていくかといったメッセージが散りばめられている。音楽座ミュージカルが届けたいものとリンクすると思います。また、主人公が13歳の男の子なんですが、すごく多感な時期で、自分自身の感情や気持ちにちゃんと気付けない時期は自分にもあったなと思いました。初めて気付く感情と向き合う様子にゾワゾワするというか、共感を覚えました。

――これから本読みなどが始まるということですが、現時点で役にどんな印象を持っていますか?

岡崎:私は今、お母さんの役をやっています。末期がんで死の淵にいるという役で、当事者になったことはありませんが、目の前に自分よりも大切な子どもがいる時、どういう生き方をするかすごく考えています。最後まで諦めずに生き続ける母親でありたいので、最後まで死にそうにない力強さを持ち続けられるかをポイントにしたいです。

――この作品をどんな方に届けたいでしょうか。観た方に持ち帰ってほしいものも合わせて教えてください。

岡崎:この作品は、全人類に見ていただきたいと思っています。というのも、大切な人を失う経験は必ず訪れます。その中で、お客様それぞれの視点と主人公の心が通じる瞬間があるんじゃないかなと。感情をうまく言葉にできないお子さんや若い方はもちろん、大人の方にも届けたいです。

 何を持ち帰ってほしいかについては、私たちも模索しているところです。でも、音楽座ミュージカルの全ての作品に通じるテーマとして、「生きていく中で何を選択し、悲しみも苦しみも乗り越えて自分の人生を生きていくかという希望」がある。それをお伝えできたらと思っています。

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■「役者としてカンパニーにいること」こそが、自分自身と向き合う時間

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【公演概要】

ミュージカル『カイブツはささやく』
ミュージカル『カイブツはささやく』ビジュアル

ミュージカル『カイブツはささやく』

■日程・会場
10月11日【大田区プレビュー公演】大田区民ホール・アプリコ 大ホール
12月11日~20日【東京公演】草月ホール

■原作:
パトリック・ネス『A MONSTER CALLS』

■原案:
シヴォーン・ダウド

■脚本・演出:
相川タロー・ワームホールプロジェクト

■音楽:
高田 浩
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