綾瀬はるか「脚本を読んだ時に涙が止まらなかった」 奇跡の実話を映画化した『人はなぜラブレターを書くのか』26年4.17公開
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■川嶋勝重役:菅田将暉
第17代WBC世界スーパーフライ級チャンピオン川嶋勝重選手。を演じる?即お断りしようと思いました。が、台本を読むと、早すぎる命と対話する真摯な青年の姿がありました。夢について語り合い、想いを背負って闘う。今日のために生きる。今の自分に必要な作品だったのか、使命感のようなものが湧いてきて、初の石井組に挑みました。ハードな撮影でしたが、一生に一度の経験をさせてもらいました。思いやりと少しシャイなところがこの映画の好きなところです。是非、観に来てください。
■寺田良一役:妻夫木聡
様々なテーマで挑戦し続ける石井監督の作品に呼んでもらえることはとても光栄なことです。そして、自分にとっても新しい一面を見せられるようにと身が引き締まる思いでしたが、少しずつほどけていく家族の形を、一日一日確かめながら撮影する日々は、どうしようなく不器用で、素直になれないけど、それがとても愛おしい時間でした。
過去を生きる人、今を生きる人、みんなの想いが溢れている。悲しみさえも糧にして、前を向き、それぞれが夢に向かって踏み出していく様に涙が止まりませんでした。
一つのラブレターによって、止まっていた時間が動きだしていく。悲しいことも、嬉しいことも、みんな手を繋いで生きていければ良いよねって思わせてくれる、そんな素敵な映画です。是非劇場でご覧ください。
■富久隆治役:佐藤浩市
突然の別れと、覚悟を持って向き合う別れ。どちらにしても後悔なく大切な人を見送ることの出来る方はごく僅か…。しかしその想いが、より深く故人との歴史を刻んでくれると信じたい。
■プロデューサー:北島直明
石井監督に教えてもらった、スポーツ報知に掲載された『富久信介さんへのラブレター』の記事を読んだとき、胸が熱くなり、すぐに大橋会長に会いに行きました。そして、信介さんのお父さんを、手紙を書かれた女性の方をご紹介して頂きました。川嶋選手、徳山選手、東京メトロの職員の方々にもお会いしました。
信介さんのお父さんとの会話がこの映画の根幹にあります。信介さんは、少しヤンチャな、正義感の強い、“どこにでもいる”高校生でした。彼が特別だから映画にしたわけではないんです。信介さんの事を嬉しそうに教えてくれるお父さんの顔がこの映画を作る動機になったんです。
この映画では『人の存在の大切さ』を描いています。語彙力が無い表現ですが…そういう事なんです。僕は、お父さんを介して信介さんの存在を感じたのです。毎朝、通学・通勤している中で、僕も含めて皆さんの隣にいる人には、その人の人生があり、大切な誰かがいるはずです。この映画の主人公・ナズナは、“誰にでも当てはまる誰か”という存在として描きました。
なぜ、そうしたのか? 突然の別れ、意図せぬ別れは、無念と後悔と悲しみを生みます。残念ながら、望んでいなくても“誰にでも起こりえる事”です。でも、悲しいだけじゃない、未来を生きる為に、今どうすべきか、という前向きな映画にする為です。
多くの方のご協力を得て、この映画は完成しました。ありがとうございました。この映画が、悲しみを少しでも減らして、希望に繋がる一助になれば幸いです。

