藤山直美×寺島しのぶ共演舞台『お光とお紺』上演決定 遊女ふたりの友情と恋を、笑いと涙で描く人情喜劇
関連 :
藤山直美と寺島しのぶが共演する舞台『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』が、2026年2月5日より新橋演舞場にて上演されることが決定した。
【写真】『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』速報ビジュアル
脚本家・演出家の小幡欣治が1987年に舞台化し、森光子と草笛光子によって初演された舞台『油屋おこん』。1998年には宮本信子と星由里子の顔合わせで再演され、好評を博したこの舞台が、2026年2月、新橋演舞場で『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』として新たに生まれ変わる。
舞台となる伊勢の古市は、古くから江戸の吉原、京都の島原と並ぶ大きな遊郭として栄えていた。題材となるのは、寛政8年(1796年)に伊勢の歓楽街・古市の妓楼「油屋」で実際に起き、歌舞伎『伊勢音頭恋寝刃』のもとになったことで知られる「油屋騒動」。この事件は、古市の若い医者が遊女・お紺を求めて油屋で次々と人を斬ったという衝撃的な出来事として伝えられている。本作では、この事件を新たな視点で捉え直し、お紺とお光の友情、そして神職の改革を志す御師・福岡貢との恋模様を、華やかな廓の風情を背景に紡いでいく。
生来明るく働き者で、野育ちでありながら芯の強い遊女へと成長していくお紺を演じるのは、日本を代表する喜劇役者・藤山直美。新橋演舞場や大阪松竹座、南座などでの喜劇公演で人気を博し、舞台『ええから加減』『おもろい女』では数々の賞を受賞。2006年のNHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』のヒロイン役でも話題を呼んだ。
一方、美しく誇り高いがゆえに悲劇的な人生を歩む遊女・お光を演じるのは、国際的にも高く評価される俳優・寺島しのぶ。2010年のベルリン国際映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞して以降、数々の映画賞を受け、2025年は映画『国宝』への出演が話題となるほか、歌舞伎座・十二月大歌舞伎『芝浜革財布』にも出演するなど、舞台でも著しい活躍を見せている。
舞台『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』は、2026年2月5日〜24日東京・新橋演舞場にて上演。

