橋口亮輔監督『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』4Kリマスター版7.24公開 田辺誠一らからコメント到着
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“寡作の名匠”橋口亮輔監督の作品『ハッシュ!』と『ぐるりのこと。』が4Kリマスター版としてよみがえり、7月24日より全国順次公開される。
【写真】映画『ぐるりのこと。』 若かりし頃のリリー・フランキー&木村多江
1993年『二十才の微熱』で監督デビューをはたして以降、1995年『渚のシンドバッド』では第25回ロッテルダム国際映画祭グランプリに輝いた橋口監督。2015年の『恋人たち』では第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第1位をはじめ各映画賞を席巻した。2024年には『恋人たち』から9年ぶりに最新作『お母さんが一緒』を発表した。
今回4Kリマスター版としてよみがえる『ハッシュ!』は、ゲイカップルと「付き合ってくれとか、結婚とかじゃなくて、子どもがほしい」と精子提供による子作りを提案する女性、3人がつくる「新しい家族のかたち」をユーモラスに描いた作品。2001年カンヌ国際映画祭監督週間に出品された。
『ぐるりのこと。』は、生真面目な性格ゆえにうつになる妻と彼女を支える法廷画家の夫、何があっても離れない1組の夫婦の10年間を、90年代に世間を震撼させたさまざまな事件を背景に描いた作品。本作は2009年ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品された。
橋口監督が描く「家族」の姿は、令和のいま見ても新しい。「誰かとつながることで希望は生まれる」という2作品に共通するテーマは、SNSやAIが発達しパンデミックを経て、他者との関係が希薄になっていく現代だからこそ、さらに心に深く響く。
4Kリマスター版が公開されるにあたり、橋口監督と各作品に出演したキャストからコメントが到着。『ハッシュ!』に出演した田辺誠一は、「自分を支えてくれる大切な作品」とコメントし、高橋和也は「願わくば映画が今も尚変わらない魅力を放っていますように」と期待を寄せる。また、片岡礼子は「思いは溢れ過ぎてどこをお伝えすれば良いか分かりません」と、橋口監督から脚本を受け取った時の思いや、カンヌ国際映画祭に参加した時の思い出を振り返った。
そして、『ぐるりのこと。』の木村多江は、「撮影中は役と同化してしまい苦しかったのですが、橋口監督が私を役者にしてくださいました」と、うつになる妻を演じた苦しみを明かし、それを乗り越えて成長したと語る。また、本作で木村演じる妻・翔子に優しく寄り添う夫・カナオを演じ、映画初主演を飾ったリリー・フランキーは、「この映画は、人の人生を優しく動かす力がある。僕も背中を支えられた、そのひとりです」とコメントしている。
橋口監督は、「4Kの鮮明な画像により、演者陣の非常に繊細で卓越した演技を隅々まで確認することが出来て自作ながら感動した」と、あらためて俳優たちの名演ぶりを褒め称えた。
映画『ハッシュ!』、『ぐるりのこと。』4Kリマスター版は、7月24日より全国順次公開。
※橋口監督、キャスト陣のコメント全文は以下の通り。

