ウディ・アレン新作、助成金フル活用で10月にスペイン・マドリードで撮影開始
『それでも恋するバルセロナ』や『ミッドナイト・イン・パリ』、『サン・セバスチャンへ、ようこそ』など、ヨーロッパを舞台にした作品を手掛けてきたウディ・アレンの新作が、スペインの公的資金を獲得し、10月から同国マドリードで撮影を開始することが分かった。
【写真】ウディ・アレンが贈る映画愛がつまったロマンティック・コメディー『サン・セバスチャンへ、ようこそ』フォトギャラリー
VarietyやDeadlineによると、『WASP 2026』(『ウディ・アレン スプリング プロジェクト 2026』の略)と仮題のつけられた本作は、全編フランスにて、フランス語で撮影された『Coup de Chance(原題)』(2023)以来の作品となる。
『アニー・ホール』と『ハンナとその姉妹』、『ミッドナイト・イン・パリ』でオスカーを獲得し、豪華キャストを起用した作品を数多く手掛けてきたアレンだが、「#MeToo」運動をきっかけに、養女への性的虐待疑惑が再び注目を集めたことを受け、映画製作が難しくなっているようだ。
製作費は約1400万ドルとされ、スペインの首都マドリードの州政府や市議会、スペイン映画振興機関ICAAなどから、数百万ドル規模の助成金を得て製作される。そのため、タイトルに「マドリード」という単語を含めることや、作品の少なくとも15%を屋外で撮影し、街の文化や建築物、歴史的側面を示すなど、細やかな条件を課されている。
また、国際映画祭でお披露目することを条件とされており、アレンの前作『Coup de Chance』や、ロマン・ポランスキー監督による『The Palace(原題)』が上映されたヴェネチア国際映画祭が有力視されているようだ。
なお、本作は昨年、主に英語で撮影され、著名な俳優陣が出演すると報じられていたが、ストーリーやキャストについては明らかになっていない。スペインでは、マドリードを拠点とし、『それでも恋するバルセロナ』でもアレンとタッグを組んだペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが出演するのではという憶測も伝えられているが、Varietyは関係者の話として「あり得ない」と、その可能性を否定している。
