<第86回アカデミー賞>長編ドキュメンタリー部門『キューティー&ボクサー』受賞逃す

現地時間2日、第86回アカデミー賞授賞式が開催され、長編ドキュメンタリー部門に、『バックコーラスの歌姫たち』が輝いた。現代芸術家・篠原有司男と、その妻・乃り子の波乱に満ちた結婚生活を描いたドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』は受賞を逃した。
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『バックコーラスの歌姫たち』はマイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、ブルース・スプリングスティーン、スティング、スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボウイなど、音楽界のレジェンドたちを支え続けるバックシンガーたちにスポットを当てた作品。全米で数スクリーンで公開をスタートすると、クチコミで評判が広がり、150スクリーン以上に拡大、興収420万ドルを突破。世界映画評No.1サイトとのロッテン・トマトでは98%がフレッシュ(絶賛)という驚異的評価を受けた。
惜しくも受賞を逃した『キューティー&ボクサー』は、29歳のアメリカ人映画監督ザッカリー・ハインザーリングがおよそ5年にわたり現代芸術家・篠原有司男とその妻・乃り子の生活と、創作活動を撮影。1969年以来ニューヨーク在住の有司男と、21歳年下のおなじくアーティストである乃り子の、それぞれの浮き沈みがあったときも一緒に過ごし続けた夫婦の関係性と絆を浮かび上がらせるドキュメンタリー映画。
<長編ドキュメンタリー:候補作品一覧(★が受賞作品)>
『キューティー&ボクサー』
『アクト・オブ・キリング』
『Dirty Wars(原題)』
『The Square(原題)』
★『バックコーラスの歌姫たち』