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<第86回アカデミー賞>感動的な名スピーチ続出、オスカー像を手にした俳優たちの想い

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左からM・マコノヒー、C・ブランシェット、L・ニョンゴ、J・レト
左からM・マコノヒー、C・ブランシェット、L・ニョンゴ、J・レト(C) AFLO

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 第86回アカデミー賞はアルフォンソ・キュアロン監督作『ゼロ・グラビティ』が、監督賞を含む主要部門で7部門を制覇する快挙を成したが、最後に作品賞を『それでも夜は明ける』が獲得し、昨年に続くドンデン返しが起きた。そんな今年のアカデミー賞は初ノミニーたちの受賞が相次ぎ、賞レースを盛り上げた。

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 今回は何と言っても初ノミネート、初受賞の俳優陣のスピーチが感動的だった。最初の発表だった助演男優賞で初ノミネート、初受賞を果たしたのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャレッド・レト。「1971年にルイジアナ州で10代の少女が2人目の子供を妊娠しました。彼女は高校を中退したシングルマザーでした。でも、何とかして自分と子供たちのために暮らしを向上させました」と、授賞式に同伴した母を見つめながらスピーチ。

 スピーチは続き、「僕に夢を持つことを教えてくれたことにひと言、ありがとうと言わせてください」と感謝を告げた。ジャレッドは、ウクライナやベネズエラなど、夢を見ることさえままならない状況にある人々に心を寄せ、エイズで命を落とした3600万人の人々と、病気や同性愛を理由にいまだに差別を受けている人々に同賞を捧げた。

 同じく『ダラス・バイヤーズクラブ』で初ノミネート、初の主演男優賞に輝いたマシュー・マコノヒー。ジャン=マルク・ヴァレ監督と共演者のジャレッド、ジェニファー・ガーナーにお礼を言い、自分には尊敬するものと期待するもの、そして追いかけるものが必要と語り、尊敬する神に感謝すると語った。

 そして家族について話がおよび、「天国にいる父もパンツ一丁でコーラを飲みながら踊っているだろう」と生前の父を真似するようなジェスチャーを見せ、会場の笑いを誘い、母と妻カミラと子供たちの4人が誇りに思える人間になりたいと告げると声を震わせ、うっすら涙を浮かべる場面も。そして自分が追いかける人は10年後の自分だと言い、最後はマシュー節で口癖の「オーライ、オーライ、オーライ、オーライ」と繰り返し、会場から歓声を浴びた。

 長編デビュー作『それでも夜は明ける』でアカデミー賞初ノミネートにして、助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ。自分の名前が呼ばれると、信じられないという様子でステージに上がり「イエス!」と大きな声を上げた。

 「アカデミーの方々に感謝します。ですが私は一時も忘れません。私がこんなにも大きな喜びを手にしたのは、他の人の痛みがあっての上です。パッツィーのスピリットに敬意を表し、彼女のガイダンスに感謝します。そして話を伝えてくれたソロモンに感謝します」と、本作に描かれた実在の人物たちに思いを馳せた。

 ルピタは監督のスティーヴ・マックィーンに、「全身全霊を捧げ、この作品に取り組んでくれたことに感謝します。私にこの役を与えてくれてありがとうございます。私の人生の喜びとなっています」と言うと感極まり声を震わせたが、最後には力強いスピーチで大きな笑顔を浮かべステージを後にした。

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