綾野剛「やばいですね」、サプライズ発表にタジタジ 主演作が映画祭に出品決定

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俳優の綾野剛が10日、國學院大學の渋谷キャンパス内で行われた映画『そこのみにて光輝く』の大学生限定試写会に出席した。
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飲んだくれの自堕落なキャラクターを演じた綾野は「撮影中は毎晩飲んでいましたね。二日酔いで目を赤くして顔も腫れている状態。ノーメイクだし、生で勝負したかった」と役者魂を覗かせつつも「メイクも30分くらいだし、髪の毛は水で洗うだけ、顔も腫れていていい。最高でしたね」と荒々しい現場での過ごし方がお気に召したよう。
またこの日は壇上にて、本作が今年のモントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に出品されることも発表された。事前に知らされていなかった綾野は「主役なんで言ってくださいよ」とサプライズにタジタジで「やばいですね、でも光栄。ああ、そう、いやいや。コンペに参加できるだけで嬉しいです」と必死に頭を整理。それでも「こういう感情表現がヘタクソなんですよ、俺」と頭をかきつつ「でも心の中では、皆さんにダイブして波乗りをしている状態。あはは。あ、笑っちゃった」と喜びをかみしめていた。
1990年に41歳で自死した作家・佐藤泰志氏による唯一の長編小説を映画『オカンの嫁入り』で新藤兼人賞を受賞した呉美保監督が実写映画化。短い函館の夏を舞台に、生きる目的を失った男・達夫(綾野)と愛を諦めた女・千夏(池脇千鶴)の出会いと、底辺で生きる家族の姿を静かに描く。
同大学が佐藤氏の母校であることから行われた今回の特別試写会。綾野は「学業の場所にお邪魔するのは恐縮でして、邪魔になったらいけないという思いがあるけれど、でも佐藤泰志さんを知っていただくきっかけになれば。短い時間ですが、粛々と楽しみましょう」と集まった学生に語り掛け、黄色い声援を浴びていた。
映画『そこのみにて光輝く』は4月19日より全国公開。