ラッパー・ネリーが黒人少年射殺の地でスピーチ 「過剰反応してはならない」

アメリカ・ミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで連日続く黒人住民のデモと暴動。そのさなか、自身もセントルイス出身のラッパー・ネリーが現れ、少年の死を悼むとともに暴動を抑えるよう住民に呼びかけた。
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8月9日、18歳の黒人少年が丸腰であるにもかかわらず、郡の警察官に射殺された事件が引き金となり、黒人への差別を訴える住民のデモが起こった。5日ほどが経ち一旦落ち着きを見せたものの、少年が店から煙草を盗む姿をとらえた防犯カメラの映像を15日に警察が公開したことが引き金となり、住民が暴徒化。略奪や破壊が数日に渡り繰り返されている。
射殺された少年マイケル・ブラウンの名前がデザインされたTシャツを着て大衆の中現れたネリーは、メガホンを手に「僕たちには黒人の教師、医者、億万長者になる選択がある。過剰反応を選ぶべきではない。仲間が捕まり、最後に代償を払うのは自分たちだ」と暴動を治めるよう説得。アメリカのメディアTMZでも「この怒りが理解できます。だが、過剰反応はしてはなりません。僕たちは計画的になるべき」と語っている。
この事件に関してはほかにも、アーティストのジョン・レジェンドや脚本家ションダ・ライムズなど、黒人の著名人らがツイッターなどで黒人差別への批判を唱えている。