海老蔵「改革と革新の連続が伝統」獅童×クドカン×三池 新作歌舞伎で最強の4人

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各界の才能による異色のコラボレーションとなる新作歌舞伎『六本木歌舞伎』の製作発表会見が14日に行われ、出演者の市川海老蔵、中村獅童、脚本の宮藤官九郎、演出の三池崇史が登場。登壇者はそれぞれ、本作への意気込みを語った。
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時は元禄。度重なる宇宙生命体の襲来で江戸幕府は機能を失っている中、悪の親玉(中村獅童)と正義の味方(市川海老蔵)が対峙する。本作は、中村勘三郎が海老蔵に残した「新作をやるなら、最後は地球を投げるぐらいのことをやってほしい」という遺言が制作のきっかけになったという。
「本作は獅童くんと話して、僕が三池さんに、獅童くんが宮藤さんに電話して3時間で決まった。歌舞伎は改革と革新の連続が伝統であると思っている。東京の中心・六本木でできることが楽しみ」と海老蔵が鼻息荒く語ると、「だいぶ話がうまくなって…」と獅童がいたずらっぽくツッコミ。加えて、「獅童ならではの歌舞伎を極めていきたいと思っていた。僕にとっては夢のような話で、今からワクワクしている」と本作への意気込みを語った。
歌舞伎脚本3作目となる宮藤は「僕は小演劇を長くやっているが、歌舞伎は荒唐無稽な設定が多いので、それがうらやましい。歌舞伎をやるときは、しがらみから解き放たれたい」と熱弁。
また歌舞伎初演出となる三池は「一度は歌舞伎の演出をしてみたいと思っていた。演出については、“歌舞伎役者ってすごいよね”ということをテーマに考えている。“期待してほしい”とあえて言って、今、自分にプレッシャーをかけている」と話し、笑いを誘った。
会見後の囲み取材で、再婚報道についての話題に触れられた獅童は「歌舞伎のスケジュールや母親の一周忌も考えて、来年あたりに結婚できればいいなと思っている」とコメント。「似顔絵とかないの?」と便乗してきた海老蔵に対しては、苦笑するほかなかったようだ。
新作歌舞伎『六本木歌舞伎』は2015年2月3日~18日まで、EX THEATER ROPPONGIにて上演。