性暴力被害者の声を届けて…アメリカ非営利団体が被害経験者によるアプリを開発

アメリカの大学では、女性の5人に1人がレイプに遭っていると言われており、政府が対策を迫られるほどの社会問題に発展している。そんな中、大学生を主に被害者がオンラインで事件を報告できるアプリが開発され、話題を呼んでいる。
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被害に遭った学生のうち、学校や警察に報告するケースが10%にも満たないそうで、非営利団体Sexual Health Innovations(以下SHI)が開発したアプリ「Callisto」では、性的な被害に遭った際、アプリにある項目に被害状況を入力することで、オンラインで団体に報告が可能。近くのSTD(性的な症状専門の)クリニックを検索することができ、また実際にクリニックで使える報告書としても利用できる。
これまでにも同じようなオンラインシステムはあったが、過去に被害に遭ったスタッフが開発していることが、このアプリの特徴だ。
開発者のジェシカ・ラッド氏は、Huffington Postのインタビューで、「性的暴行を受けた人が抱えるトラウマ、人に伝えるのがどれだけ恐ろしいことか私たちはよく知っています。しかし、私たちはどこでどのように被害を受けたのかを明確にしたいのです」と話している。