300本の歯を持つホラー級の珍種、漁師が水揚げ

いつも何がかかったかは、糸を巻き終わるまでわからない釣り。それが醍醐味の一つでもあるが、オーストラリア・ヴィクトリア湖で、思わぬ“怪物”を引き寄せてしまうという不運な出来事が起こった。
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青く濁った目に、表にむき出した無数の赤い歯、深いエラ、アンバランスな長い胴。ホラー映画に出てくるクリーチャーのようなこの生物は、漁師たちを一瞬で恐怖のどん底へ引きずりおろした。
その日、漁船に乗って湖に出ていき、予期せぬ怪物を水揚げしてしまった漁師の一人は「30年も漁師をやって来たけどこんなのは誰も見たことない。まるで太古の時代からやって来たようで驚きました!」とABCのインタビューで話す。
体長2メートルにも及ぶこの生物は、実はラブカというサメ科の一種。25の歯列に300本の歯が生えており、原始的なサメの特徴を持つことから“生きる化石”と呼ばれている海底生物だ。
珍種として専門家の間では知られているそうで、「今回のように地域の漁師が捕獲した例は過去になく信じられない。彼は不運ですね」と専門家は話している。水揚げされたこの生物は現在、付近の水族館で冷凍保存されているそうで、2,3週間のうちに一般公開されるそうだ。