紀里谷和明、名優モーガン・フリーマンの助言に「目が覚めた」尖っていた過去を後悔

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ハリウッド映画『ラスト・ナイツ』の紀里谷和明監督が3日、テレビ朝日バラエティ番組『しくじり先生』に出演。紀里谷は自らの「しくじった」過去を語り、人生で遭遇した2度の転機を振り返った。
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紀里谷はカメラの勉強のために15歳で単身渡米。26歳で帰国すると、すぐに売れっ子のカメラマンになったが、おごっていた当時を「チャラい時代」として振り返る。そんな紀里谷が変わるきっかけとなったのは歌手の宇多田ヒカルとの結婚だそうで、「まともにならなければいけない、妻に迷惑をかけてはいけないと思い、それまでやっていた遊びもやめました」と意識の変化があったことを明かした。
その後、初監督作品『CASSHERN』制作時は日本映画界をバカにする発言を続け、映画界のしきたりを無視。作品は賛否両論を巻き起こした。さらに第2作『GOEMON』を制作したが、以降、オファーを受けることはなく「結局10年間も撮りたい映画を撮ることができず、無駄な時間を過ごすことになってしまった」 と自らの誤りを反省していた。
そんな紀里谷が得た第2の転機は、新作映画『ラスト・ナイツ』に出演した名優モーガン・フリーマンからの言葉。紀里谷が「いい映画監督になるには?」とたずねると「LISTEN(聞きなさい)」の一言が返ってきたという。その言葉に紀里谷は「“頭でっかちにならず感じろ”ということだと思い、目が覚めました」と気持ちを改めたという。
だが、自身の作品に対する批評については反発の意を見せる紀里谷。生徒役として登場した評論家の有村昆に強く言及。『CASSHERN』発表時に酷評を受けたことを責めたが、『GOEMON』に話が及び、有村がしどろもどろで「前回より良くなってましたよ」と返答すると、「舌打ちしちゃいましたよ。『どっからの目線で言っているんだ!?』って」と反撃。
最後に「批評より作ることの方が100万倍難しい。今はどんな人にもリスペクトを持って接しています。批評家以外は」と語ると、有村は「途中まで気持ちよく聞いていたのに、最後はカチンと来ましたね」と答え笑いを誘っていた。