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18年間監禁された女性、全米震撼の事件をモデルに描かれた映画『白い沈黙』とは

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カナダの名匠アトム・エゴヤン監督最新作『白い沈黙』は10月16日公開。
カナダの名匠アトム・エゴヤン監督最新作『白い沈黙』は10月16日公開。(c) Queen of the Night Films Inc.

 第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな話題を呼んだアトム・エゴヤン監督の最新作『白い沈黙』。アメリカで実際に起こった女性監禁事件“ジェイシー・デュガード事件”をモデルとした本作について、エゴヤン監督が作品への思いを語った。

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 本作は、11歳で誘拐され、18年間監禁され続け、その間に誘拐犯である男との間に2人の娘をもうけさせられたジェイシー・デュガードの手記をモデルにしたサスペンス・ミステリー。時系列を複雑に錯綜させ、なおかつ欠落したパズルのピースを埋める鮮やかな手並みで、少女失踪事件を描く。

 エゴヤン監督は、制作過程で「多くの刑事にリサーチをしました」と話す。そして、「(刑事は)とても辛い仕事なので、たいていは5、6年しかもたないそうです。子供が失踪し、常にその子供のことが頭から離れない。被害者の成長をポルノのネットで見ることしかできない。虐待されている様子はネットを通して見ることができるのに、どこにいるかわからず救えない」と現状を明かす。

 「テクノロジーは視覚的なアクセスを与えてくれました。私たちは繋がっているという感覚を与えてくれますが、これ以上ないほどに物理的には分断されています。誘拐された子供達を見ることはできるけれど、どこにいるかわからない。犯罪があるとわかっている、見えているけれど、どこにあるかわからない。この映画はそんな奇妙さに触発されました」と、作品への強い思いを語った。

 映画『白い沈黙』は、10月16日よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次ロードショー。

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