『愛人/ラマン』ジャン=ジャック・アノー監督最新作公開決定! 音楽は今は亡き名手

『セブン・イヤーズ・イン・チベット』や『愛人/ラマン』で知られるジャン=ジャック・アノー監督の最新作『神なるオオカミ』が、2016年1月に公開されることがわかった。音楽は、『タイタニック』『アバター』などを手掛け、今は亡き映画音楽の名手ジェームズ・ホーナーが担当しており、美しくも残酷な大自然に生きる人々のドラマを丹念に映し出す。
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本作は、1967年の文化大革命の時代のモンゴルの大平原を舞台に、人間とオオカミとの“魂の交戦”を描いた作品。北京出身のチェン・ジェンは、モンゴル内陸部へ羊飼いの遊牧民たちに勉強を教えるために下放(かほう)される。そこでチェンは、広大で過酷だが息もつけないほど美しい原野やコミュニティ、自由、責任、そして大草原で最も恐れられるとともに深く尊敬されている「狼」について多くを学ぶのだった。この聖なる動物と民の間にある複雑かつ神秘的な絆と狼の狡猾さ、強さ、残忍な美しさに魅了された彼は、狼の赤ん坊を保護し飼いならそうとする。しかし人間と動物の間に築かれる関係性は、冷酷な中央政府の役人たちの政策によって脅威にさらされることになる。
第30回中国金鶏奨 最優秀作品賞、第5回北京国際映画祭 最優秀監督賞、視覚効果賞などを受賞した本作は、オオカミを撮影に慣らすために2年、厳しい自然環境下のロケに1年半を費やし、構想から5年をかけて完成させた。
出演映画が立て続けに興収1億元を突破して注目を集め、TV『蘭陵王』で絶大な人 気を博した実力派男優ウィリアム・フォンが主演を務め、入魂の演技を見せる。また、音楽をジェームズ・ホーナーが務めるほか、撮影監督を『トゥー・ブラザーズ』のジャン=マリー・ドルージュが担当している。
映画『神なるオオカミ』は2016年1月、ヒューマントラストシネマ渋谷「未経験ゾーンの映画たち2016」ほかにて全国順次公開。