『キャロル』GG賞<映画の部>最多4部門5ノミネート、坂本龍一は作曲賞候補に

現地時間10日に第73回ゴールデン・グローブ賞ノミネーションが発表になり、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが『キャロル』(2月11日公開)で共に、女優賞にノミネートされた。同作品は作品賞、監督賞、作曲賞を含む最多4部門5ノミネート。また、日本の坂本龍一が、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』(2016年春日本公開予定)で作曲賞にノミネートされた。
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実話をベースにした復讐劇『レヴェナント:蘇えりし者』では坂本のほか、レオナルドがドラマ部門での男優賞、イニャリトゥが監督賞にノミネートされており、作品賞と合わせて4ノミネーションとなっている。
続いて4ノミネーションを獲得したのは、アダム・マッケイ監督作、ブラッド・ピットが製作・出演する『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。アメリカのバブル経済崩壊の影で巨大金融機関の裏をかいた4人の金融マンを描き、コメディ/ミュージカル部門で作品賞と脚本賞ほか、クリスチャン・ベールとスティーヴ・カレルが男優賞にWノミネートされた。また、ダニー・ボイル監督作『スティーブ・ジョブズ』が、ドラマ部門で男優賞(マイケル・ファスベンダー)、助演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、脚本賞、作曲賞の4ノミネーションを獲得している。
シルヴェスター・スタローンは『ロッキー』シリーズのスピンオフ『クリード チャンプを継ぐ男』でロッキー・バルボア役に返り咲き、助演男優賞ノミネーションを獲得。賞の行方が注目されている。
第73回ゴールデン・グローブ賞授賞式は現地時間1月10日、アメリカ・ロサンゼルスで開催される予定。司会は5度目となるリッキー・ジャーヴェイスが務める。
<映画の部>主な候補者・候補作品は以下の通り。
●作品賞(ドラマ部門)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『Room(原題)』
『Spotlight(原題)』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『キャロル』
●女優賞(ドラマ)
シアーシャ・ローナン/『Brooklyn(原題)』
ケイト・ブランシェット/『キャロル』
ルーニー・マーラ/『キャロル』
ブリー・ラーソン/『Room(原題)』
アリシア・ヴィキャンデル/『リリーのすべて』
●男優賞(ドラマ)
ウィル・スミス/『Concussion(原題)』
マイケル・ファスベンダー/『スティーブ・ジョブズ』
エディ・レッドメイン/『リリーのすべて』
レオナルド・ディカプリオ/『レヴェナント:蘇えりし者』
ブライアン・クランストン/『Trumbo(原題)』
●作品賞(コメディ/ミュージカル)
『Joy』
『Spy(原題)』
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『オデッセイ』
『Trainwreck(原題)』
●女優賞(コメディ/ミュージカル)
リリー・トムリン/『Grandma(原題)』
ジェニファー・ローレンス/『Joy』
メリッサ・マッカーシー/『Spy(原題)』
マギー・スミス/『The Lady in the Van(原題)』
エイミー・シューマー/『Trainwreck(原題)』
●男優賞(コメディ/ミュージカル)
アル・パチーノ/『Dearダニー 君へのうた』
マーク・ラファロ/『Infinitely Polar Bear(原題)』
クリスチャン・ベール/『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
スティーヴ・カレル/『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
マット・デイモン/『オデッセイ』
●アニメ作品賞
『Anomalisa(原題)』
『インサイド・ヘッド』
『ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
『アーロと少年』
『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
●助演女優賞
ケイト・ウィンスレット/『スティーブ・ジョブズ』
ジェニファー・ジェイソン・リー/『ヘイトフル・エイト』
ヘレン・ミレン/『Trumbo(原題)』
ジェーン・フォンダ/『Youth(原題)』
アリシア・ヴィキャンデル/『Ex Machina(原題)』
●助演男優賞
マイケル・シャノン/『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』
イドリス・エルバ/『ビースト・オブ・ノー・ネーション』
マーク・ライランス/『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルヴェスター・スタローン/『クリード チャンプを継ぐ男』
ポール・ダノ/『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
●監督賞
トッド・ヘインズ/『キャロル』
ジョージ・ミラー/『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
トム・マッカーシー/『Spotlight(原題)』
リドリー・スコット/『オッデセイ』
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/『レヴェナント:蘇えりし者』
●作曲賞
カーター・バーウェル/『キャロル』
アレクサンドル・デスプラ/『リリーのすべて』
エンニオ・モリコーネ/『ヘイトフル・エイト』
ダニエル・ペムバートン/『スティーブ・ジョブズ』
坂本 龍一、アルヴァ・ノト/『レヴェナント:蘇えりし者』