小栗旬主演『ミュージアム』、撮影現場公開! 大友啓史監督“カエル男”について言及

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「週刊ヤングマガジン」で連載された戦慄のサイコスリラー漫画「ミュージアム」が実写映画化されることになり、小栗旬と『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が初タッグを組む。先日、神奈川県川崎市内で撮影現場取材を行い、大友監督自ら、撮影状況や主演の小栗旬について語ってくれた。
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本作は、2013年から「週刊ヤングマガジン」で連載された巴亮介の同名コミックの実写映画化。雨の日だけに起こる猟奇殺人事件を発端に、小栗演じる警視庁捜査一課の沢村久志刑事が、“カエル男”なる殺人犯を追い詰めていく姿が描かれる。
当日は、沢村が“カエル男”のアジトへと迫るシーンの撮影が行われた。緊迫感に溢れ、現場はピリピリ。小栗の出演シーンはモニター越しのみでの拝見となったが、画面を通して彼の並々ならぬ気迫が伝わってくる。
昨年には映画デビュー15周年を迎え、いまや日本映画に欠かせない俳優となった小栗について、大友監督は、「もっとも仕事をしてみたかった俳優の一人。小栗くんとならこのネタやります!」とオファーを受けた理由を語り、「彼は、理屈っぽい役作りをしない。身体全体で考えてくる。稀有なタイプですね」と称賛。小栗とともに本作を作り上げていく決意を明かした。
また、残忍かつ独特な殺しを演出する悪魔のアーティスト、カエルのマスクを被った男を演じる俳優は誰なのか? その期待もは増すばかり。大友監督は「“カエル男”の役は、特殊な風貌で、とても難しい役。でも悪役が魅力的になると、その分映画も魅力的になる」と、期待をあおる。
その後のセット見学では、大友監督が「特に造形美に力を入れた。今回は特殊造形的な世界を武器として取り込みたい」と説明する通り、徹底したリアリズムで制作された“カエル男”のアジトなど、そのクオリティは圧巻だった。
猟奇殺人事件を題材としたあまりにも衝撃的な内容と、単に残虐なだけでないじわりじわりと迫りくるような恐怖、そして現代社会の暗部を映し出すような描写が話題となり、全3巻で完結した今も熱狂的な支持を得ている原作。映画化にあたってどのように世界観が表現されるのか、注目だ。(取材・文 福住佐知子)
映画『ミュージアム』は今秋、 全国ロードショー。