キーラ・ナイトレイとの騒動は“素人好き”にあり!? 経験0役者を起用する監督の意図

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『はじまりのうた』で知られるジョン・カーニー監督の待望の最新作『シング・ストリート 未来へのうた』がついに公開となった。カーニー監督といえば、『はじまりのうた』で主演を務めたキーラ・ナイトレイを痛烈に批判した騒動が記憶に新しい。世間を騒がせた騒動の原因はどこにあったのだろうか…。
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カーニー監督は、演技経験ゼロの素人を主演に抜擢することで有名だ。本作でも演技経験のなかったフェルディア・ウォルシュ=ピーロを主演に迎えた。彼は、ボーイソプラノでオペラへの出演経験を持つものの、演技は全くの素人だ。
また、監督の処女作では「自分の父を出演させ、演出しようとした。父に、マーティン・スコセッシの映画みたいにやらせようとしたんだ。実際最悪の役者だったんだけど(笑)」と何とも大胆な試みも行っている。さらに、『はじまりのうた』では、キーラの元恋人役としてマルーン5のアダム・レヴィーンを抜擢。「マーク・ラファロのような経験のある役者と、初めて演技をするアダム・レヴィーンを組み合わせるのは本当に興味深かった。プロじゃない人の演技は、みんな好きなんじゃないかな。面白いよね」と無邪気に話している。
そんな監督が起こした騒動。キーラを批判した数日後、監督は自身のツイッターで謝罪したが、そもそもの原因は「役者以外に出演させること」好きが高じたことだと言えそうだ。
くわえて、本作の主人公・コナー役を務めるフェルディアは監督について「大きな子どもみたいなんだ」とコメントを寄せており、そんなちょっと子どもっぽい性格も原因の一つとなっているのかもしれない。
映画『シング・ストリート 未来へのうた』は、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかで公開中。