村川絵梨、美と性を体現する浴衣姿解禁 林遣都&安藤政信の前で魅せる大人の色気

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瀬戸内寂聴原作の同名小説の映画化『花芯』から、8月4日の“浴衣の日”にちなみ、大人の色気漂う村川絵梨の浴衣姿を写した場面写真が解禁された。愛情がない夫・雨宮(林遣都)の前では撫子柄を、初めての恋の愛情を抱いた夫の上司・越智(安藤政信)の前では菖蒲柄の浴衣姿で、美と性を体現している。
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本作は、新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」との批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた、鮮烈な恋愛文学。親が決めた許婚と子をもうけていた一人の女性が、夫とともに移った京都の下宿で、一人の男と初めての恋に戸惑いながらも、溺れていく様を描く。主演の村川は、かつてNHKの連続テレビ小説『風のハルカ』でヒロインを務めていたが、今作では初のヌード披露となる。
本作の舞台設定は昭和20年前後。当時の世界観を表現するにあたり、ロケーションだけでなく、衣装へのこだわりが随所にちりばめられている。主人公・園子(村川)は、当時の普段着である着物を着ていることが多いが、時おり“浴衣”にも身を包む。
夫・雨宮(林)との場面では、愛情はない関係。求められ、幾度も体を重ね合わせはするが、悦びを感じることができない、そんな様子を、撫子柄の浴衣とともに表している。撫子は、小さく可愛い花であるため「わが子を撫でるようにかわいい」ということを表されたことから名付けられており、“愛情面を豊かに育む”、“愛される”効果があるといわれている。その意味で愛情がないにも関わらず、男の前で撫子柄を着て、文字通り撫でるような抱擁を受ける園子の心情を表しているようにも見える。
対して雨宮の上司・越智(安藤政信)と出会い、初めて恋の感情を抱いた園子は次第に大きくなる感情を抑えることができず、遂に一夜を共にする。菖蒲柄の浴衣の場面写真は、その一夜を共にする旅館でのもの。菖蒲は「しょうぶ」とも読むことから、「勝負」に置き換えて「勝負強さ」という意味も持つ。さらに5月の節句に名残が残るよう昔から「邪気を払う魔除けの花」としても言い伝えられおり、まさに園子の「勝負心」を表しているともいえる。
『花芯』は、8月6日より全国公開。