タイでカメのお腹からコイン915枚を発見!カメのあだ名は”貯金箱”

タイの都市シラチャーの池に棲んでいるカメの腹部から、コイン915枚が摘出された。その池では、幸運を祈るための儀式の一環として、近隣住民や観光客がカメに向かってコインを投げていたという。なお、そのカメには“オムセン(タイ語で貯金箱の意味)”というあだ名が付けられていたという。海外メディアUPIが報じた。
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タイのチュラーロンコーン大学の獣医学者であり、タイ国内におけるウミガメの分野の第一人者でもあるナンタリカ・チャンスーは、カメのオムセンがその池に何年も棲んでいたと話す。
オムセンは、健康状態の悪化のためチャンスーの元に運ばれ、CTスキャンの結果その理由が判明。腹部に巨大なコインの塊が見つかったのだ。十数人もの外科医と助手が7時間かけてコイン915枚を摘出。総重量は約4.99kgだったという。
「コインは胃と腸の両方から見つかりました」「手術しなければ食事や排泄ができなくなり、遠からず命を落としていたでしょう」とチャンスー。彼女のフェイスブックへの投稿によると、オムセンの術後経過は落ち着いているとのことで、数週間経過観察された後、保護センターに移送されるとのことだ。
チャンスーは現地メディアKhaosodに対し「人々が池に投げ入れたコインを動物が食べてしまえば、結果的にそれは動物虐待になります」「利益を得る代わりに罪を犯しているのです」とも語った。