『悪魔のいけにえ』トビー・フーパー監督が死去

1974年の映画『悪魔のいけにえ』や1982年の『ポルターガイスト』などのホラー映画で知られるトビー・フーパー監督が現地時間26日、米カリフォルニア州シャーマンオークスで死去した。享年74歳。ロサンゼルス郡検視局の発表では、自然死だったという。VarietyやThe Wrapなどの海外メディアが伝えた。
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1969年に日本未公開の映画『Eggshells(原題)』で長編監督デビューを果たしたフーパー監督は、音楽、脚本、製作も兼任した1974年公開の『悪魔のいけにえ』の世界的ヒットにより注目された。以後、1979年には日本では劇場公開されたスティーヴン・キング原作、テレビ映画の『死霊伝説』、1982年にはスティーヴン・スピルバーグ製作・脚本の『ポルターガイスト』などでメガホンを取った。
代表作はほかに、スペースモンスターを扱った『スペースインベイダー』(86)や『悪魔のいけにえ2』(86)など。遺作は2013年の『悪魔の起源 ‐ジン‐』となった。
ハリウッドでは7月にゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督が77歳になくなったばかり。数多くのホラー映画でヒットを飛ばすジェームズ・ワン監督は自身のツイッターで「トビー・フーパーの訃報を聞いて悲しんでいる。最高に親切な人だった。心の優しい人だった。あなたの伝説はこれからも生き続けるでしょう」と追悼。エドガー・ライト監督は「トビー・フーパーの訃報を聞いて非常に悲しい。ホラーの巨匠がまた一人去ってしまった。彼は映画史に鮮烈で忘れがたい時を刻んだ」とフーバー監督を偲んだ。
ほか、俳優イライジャ・ウッドや映画『ドクター・ストレンジ』のスコット・デリクソン監督らが追悼の意を表している。