松坂桃李主演×三浦大輔監督、性の極限に挑む石田衣良『娼年』を映画化

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石田衣良の小説『娼年』が主演・松坂桃李、監督・三浦大輔で実写映画化される。昨年8月の舞台版に続き、本作で娼夫の主人公を演じる松坂は「千秋楽の日、二度とできない、そう思えるほど、無の状態になりました。だから映画化の話を聞いた時には、不安しかありませんでした」と本音を口にしている。
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映画『娼年』は、性の極限をテーマに描かれるセンセーショナルなラブストーリー。主人公・森中領(松坂)は、毎日に退屈し、バーでのバイトに明け暮れるという無気力な生活を続ける大学生。ある日、友人から紹介された女性・御堂静香との出会いをきっかけに、秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」で“娼夫”として仕事を始めるようになる…。
舞台版では、原作に忠実にセックスを真っ向から描き、松坂の体当たりの演技も話題となった。当時演出家を務めた三浦監督と再びタッグを組むことになり、松坂は「舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画『娼年』にはあると思いました」と語る。撮影前に“ようやくこれで石田衣良さんが産み出した『娼年』が完成する”と言われたと明かし、「撮影を終えた今、僕自身もそう感じています」と感想を伝えている。
また、三浦監督は「舞台からさらに進化した、また新たな『領』を演じてくれ、やはり、この役は彼でしか成立し得ないと確信しました」と松坂の演技を絶賛。「R18作品ですが(こればっかりはしょうがない)、幅広い人たち、特に女性の方々に観て欲しい気持ちでいっぱいです。『娼年』は女性の欲望を全肯定する物語です」と見どころを話している。
映画『娼年』は、2018年春全国公開。