是枝裕和監督最新作『万引き家族』 池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優陣集結

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是枝裕和監督の最新作のタイトルが『万引き家族』に決定し、新キャストに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美が出演することが分かった。
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本作は、映画『誰も知らない』以来、様々な家族のかたちを描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る渾身の新作。犯罪で生計を立てる一家をめぐり、新たな家族の物語を描く。
一家の父役をリリー・フランキー、父親と万引きに精を出す息子役を城桧吏、妻役を安藤サクラ、安藤サクラの妹役に松岡茉優が扮する。さらに、祖母役を樹木希林が担当し、父親が家に連れ帰る少女を映画初出演となる佐々木みゆが演じる。
今回新たに、松岡が働くJK見学店の常連客「4番さん」役で池松壮亮、主人公一家の「仕事」を捜査する刑事役に高良健吾と池脇千鶴、一家の子供たちを見守る駄菓子屋の店主役を柄本明が演じることが発表された。その他に、緒形直人、森口瑤子らベテラン俳優陣に加え、若手俳優の山田裕貴、片山萌美といった豪華俳優陣が集結する。
是枝組2度目の参加となる池松は「非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました」と撮影を振り返っている。
是枝組初参加の高良は、「これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました。現場に入ると必ずある緊張感ともいい距離感で接する事ができたのは、是枝組の雰囲気のおかげだと思います」と語り、同じく初参加となる池脇は、「監督は、現場で台詞を追加して、その台詞を他の俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました」と撮影の様子を明かしている。
本作のタイトルについて、是枝監督は「実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています」と語っている。
映画『万引き家族』は6月より全国公開。