手塚治虫『火の鳥』、“大地編”が小説で4月6日から連載開始
手塚治虫さんによる漫画『火の鳥』の“幻の続編”とされていた「大地編」が、小説として4月6日より「朝日新聞 土曜別刷りbe」にて掲載決定。本作は手塚さんが残した構想原稿をもとに、直木賞作家・桜庭一樹が想像力の翼を広げ、長編小説を紡ぐ。
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『火の鳥』は、『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』『どろろ』などを手掛けた手塚さんによる作品で、不死鳥である火の鳥を追い求める人々を描き、人間の尊厳や愚かさを描く壮大な大河ロマン。1967年の「黎明編」から本格的に始まり、1988年の「太陽編」を最後に、翌年、手塚さんが亡くなったことで未完の作品となった。
そして、今回発表された小説は、手塚プロダクションの資料室に残された、続編とみられる「大地編」の構想原稿をもとに制作。この原稿は400字詰め原稿用紙にして2枚分という短い量ながら、手塚ロマンのエッセンスが詰まっているという。
その構想原稿をもとに、新たな長編小説を紡ぐこととなった桜庭は、『GOSICK』シリーズ、『赤朽葉家の伝説』で知られ、『私の男』では直木賞を受賞した小説家。また挿絵は、『鉄腕アトム』をはじめ手塚作品をモチーフにした作品を多く手がけている、イラストレーター・黒田征太郎が担当する。
『小説 火の鳥 大地編』は4月6日から1年間、「朝日新聞 土曜別刷りbe」にて毎週土曜日掲載予定。