フィリピン発、戦慄のドール・ホラー『生き人形マリア』予告公開
2016年に逝去したフィリピンのヒットメーカー、ウェン・V・デラマス監督によるドール・ホラー映画『生き人形マリア』より、予告編が公開された。3体の“生き人形”たちが、包丁を片手に人間に襲いかかるシーンが収められている。
【写真】3体の人形が襲いかかる!『生き人形のマリア』場面写真
本作は、49歳の若さで急死したウェン・V・デラマス監督が2014年に手掛けた作品。フィリピン映画の歴代国内興行収入ランキング・ベストテンのうち、1位を含む5本がデラマス監督の作品(※2015年調べ)というヒットメーカーが、唯一遺したホラー映画だ。
サイコスリラー映画『至福』(2017)で主演を務め、第12回大阪アジアン映画祭で薬師真珠賞(最優秀俳優賞)を受賞した女優イザ・カルザドや、国際的に高い評価を受けた映画『ローサは密告された』(2016)に参加したフィリピンの大女優マリア・イサベル・ロペスも出演している。
バス事故によって幼い娘を失い、悲しみに暮れる両親たちのもとに、亡くなった娘に似せた等身大の人形が送られてくる。その人形は、激しい情念を宿しており…。
予告編は、楽しそうに踊る娘たちを見守る、幸せそうな両親の姿からスタート。次いで、遠足当日、子どもたちを乗せたバスが橋から転落し娘は死亡。両親は亡くなった娘を前に嘆き悲しむ。そんな彼らの元に、男性が「悲しみを癒すための実験をしています」と、娘に似せた等身大の人形を届ける。ベッドにその人形がいるのを見て驚く父親に、母親は「(娘の)マリアに似てるでしょ」とうれしそうにほほ笑む。
その後、人形には「子どもの霊が取り憑いている」と噂され、「あんたのせいで奥様はおかしくなったわ」と語りかけたメイドを人形が蹴飛ばしたり、高いところから人を落とそうとしたり、包丁で襲い掛かったり、車を運転中の男性の顔にビニールをかぶせたり、次々と人間に襲い掛かるショッキングな場面が展開。最後は、人形の不気味な顔のアップに、「どうして私を捨てちゃうの?」というキーフレーズが重なって締めくくられている。
映画『生き人形マリア』は、新宿シネマカリテにて開催中の特集上映「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション」にて7月27日より上映。