フジ10月改編、麒麟・川島MCで2本の新番組を発表 “吉本問題”にも言及

フジテレビの10月改編記者発表が2日に行われ、編成局編成センター編成部長の齋藤翼氏、広報局広報宣伝部長の高木晋介氏らが出席。齋藤氏が、吉本興業の闇営業に関するキャスティングや、10月12日放送の土曜プレミアム『ほんとにあった怖い話 20周年スペシャル』に出演する稲垣吾郎の出演について言及した。
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これまで番組編成の構造改革を大幅に進めてきたフジテレビ。4月から番組の定着と進化を目指してきた結果、4月期はゴールデン帯(19時~22時)の視聴率は2018年の7.8%から8.1%に上昇した。そんな中、10月改編のテーマは「とことん挑戦!」とし、齋藤氏は「常識や既存のものにとらわれず、果敢に挑戦する改編」と説明。視聴者ファーストを第一に金曜と日曜を大幅に改革、水曜に新企画を投入する。
金曜は、テレビ朝日が『ドラえもん』や『ミュージックステーション』などを枠移動し、大幅に改変することで注目を集めているが、フジテレビは20時からの2時間枠を廃止。20時枠に日曜から枠移動する『でんじろうのTHE実験』、21時枠にフジテレビのゴールデン帯初MCのサンドウィッチマンと麒麟の川島明がMCを務める新番組『ウワサのお客さま』(10月25日スタート)を投入。齋藤氏は「幅広い層の方に見やすい縦の流れを作った」と理由を明かす。
また、入社6年目の新進気鋭のディレクター・田中良樹氏が総合演出を務める『BACK TO SCHOOL!』(毎週水曜22時)が、10月30日よりスタート。田中氏は今回の大抜てきを「ディレクションの武器は経験値なので、若いことはデメリットでと思っている」と恐縮しつつも、「僕はフジテレビが視聴率1位じゃなくなってから就職活動をして、『笑っていいとも』が終わってから入社した。テレビマンとしての成功体験はないですが、視聴者に目線が近く、会社が元気がなくなっていることを客観視できているのが武器。そんな目線を忘れないよう挑戦していきたい」と意気込んだ。
同番組は、風間俊介と川島がMCを担当。川島は新番組2本でMCを務めるが、齋藤氏は「どちらもパイロット番組から始まった番組。川島さんは偶然2つの番組に出演されていた」と説明。また、記者から水曜19時枠『世界の何だコレ!?ミステリー』でMCを務める雨上がり決死隊の今後や吉本興業の問題について質問が飛ぶと、「宮迫博之さんに関しては何も決まっていない。未定」と回答し、「吉本にはコンプライアンスをちゃんとしてくださいとお話した。それを経て今回のキャスティングをしているので安心している」と胸の内を明かした。
さらに、記者からは昨日発表された『ほんとにあった怖い話』の稲垣出演に関する質問も。齋藤氏は公正取引委員会からあった勧告のような「事実はございません」と言い、「20周年を迎えるメモリアルにふさわしく、その騒動の前から稲垣さんにはオファーしていた」と説明した。
一方ドラマは、ディーン・フジオカ&岩田剛典出演の『シャーロック』(毎週月曜21時)、新木優子&高良健吾出演の『モトカレマニア』(毎週木曜22時)をラインナップ。月9は2018年7月期の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』以来、視聴率2桁をキープしているが、フジテレビ第一制作室企画担当部長の保原賢一郎氏は「家族で楽しめる月9ドラマを目指した結果。今後とも続けていきたい」と手応えを示した。
一方、苦戦している木10ドラマに関しては、「フジテレビらしさ、明日の活力になるようなエンターテインメント作にこだわりたい。今作は挑戦。ドラマ激戦の時代を勝ち抜いていきたい」と意気込みを明かした。