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坂本龍一、第1回大島渚賞は「今の日本には小田香さんしかいない」

映画

第1回 大島渚賞 授賞式に登場した坂本龍一、小田香監督
第1回 大島渚賞 授賞式に登場した坂本龍一、小田香監督 クランクイン!

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 自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル」により創設された「第1回大島渚賞」の授賞式が19日に都内にて開催され、受賞者の小田香監督、審査員長の坂本龍一、審査員の黒沢清監督、故・大島渚監督の妻で女優の小山明子が出席。坂本が小田監督の作品を「完全に大島渚さんの思想と通底する」と大絶賛した。

【写真】「大島渚賞」第1回受賞者の小田香監督 ほか、審査員の坂本龍一&黒沢清監督、小山明子が登場

 同賞は、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする若くて新しい才能に対して贈られる映画賞。同授賞式のためにニューヨークから帰国したという坂本は、モニターに映し出された大島監督について「この人に怒鳴られていたことを思うと今さらながら怖いです。僕ごときが審査員長を務めて良いものかと、いまだに思っていますけれど、拝命しましたので真摯(しんし)に選びました」とコメントした。

 また審査については「あらかじめ選んでいただいた候補作には、大島渚の名前にふさわしい映画は残念ながらないと思わざるを得なかった。大島渚という、国家や権力、歴史に翻弄(ほんろう)された人々をいつも描き、常識に立ち向かってきた素晴らしい監督の名前を冠した賞にふさわしい人は誰かと考えた時に、今の日本には小田香さんしかいないと思い、推薦させていただきました」と振り返るとともに、自らが小田監督を推薦した経緯を告白。

 小田監督は目をうるませながら「大変光栄に思います。大島渚監督に関わるすべての皆さまに感謝いたします。これから自分が映画とともに生きていく中で、困難に立ち向かわなければいけないことも多々あるかと思います。人生を掛けて、自分は生きて表現できているのかを常に問いかけ、映画の道を歩んでいく所存です」と映画への並々ならぬ思いを語った。

 そんな小田監督について坂本は「世界にこれから羽ばたく映画人を顕彰しようという趣旨だと思うんですが、小田香さんはすでに羽ばたいてしまっています」とした上で、「大島渚さんは映画人であり思想家であったと僕は思っているんですが、小田さんの最新作である『セノーテ』(6月公開)は、約500年前に壊滅させられたマヤ文明を直接的、政治的には表現しておりませんが、滅ぼされた文明の苦難の声がじわっと伝わってくるもので、これは完全に大島渚さんの思想と通底するものだ思って、感動しています。次回作が本当に楽しみです」と大絶賛した。

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