『カメ止め』を生んだシネマプロジェクト最新作『河童の女』公開決定
今泉力哉監督の『退屈な日々にさようならを』(第6弾)や、社会現象と化した上田慎一郎監督作品『カメラを止めるな!』(第7弾)を生んだENBUゼミナール主催「シネマプロジェクト」の第9弾となる最新作『河童の女』が、7月11日より全国順次公開されることが決定。併せて予告編と場面写真が解禁された。
【写真】とある民宿を舞台に男女が織りなす物語『河童の女』フォトギャラリー
本作は、とある民宿を舞台に2人の男女が織りなす物語。トラウマを抱えながらも懸命に生きる人々の姿を描き、クスッと笑えるエピソードと共に最後にはホッと温かい気持ちに包まれる作品となっている。
メガホンを取った辻野正樹監督は1968年生まれの51歳。ミュージシャン活動を経て、2003年に劇団「サニーサイドウォーカー」の立ち上げに参加。作・演出を担当した旗揚げ作品の『勝手にノスタルジー』(2003)は、フジテレビ『劇団演技者。』(2004)にて大野智主演でドラマ化され、ドラマ版脚本も担当。2011年よりENBUゼミナールで映像制作を学び、2015年、監督した自主映画『明日に向かって逃げろ』(2015)が横濱HAPPY MUS!C映画祭長編部門最優秀賞を受賞した。劇場公開作品としては、今作が初となる。
撮影は、辻野監督のオリジナル脚本にあわせ、ワークショップオーディションで選ばれた16名のキャストに、ベテラン俳優の近藤芳正をゲスト俳優に迎えて行われた。主演は共に長編映画初主演の青野竜平と郷田明希が務める。
公開に向けて、映画人3名より応援コメントが到着。
『カメラを止めるな!』の上田監督は、「懐かしい友人と再会して思い出話に花を咲かせるような。そんな時間を感じる映画でした。それぞれがそれぞれの問題を抱えた、癖のある登場人物たち。そんな彼ら彼女らが大集合して大騒ぎするラストシーン。彼らの行動は正しいのか、正しくないのか? そんな事を超えて、なんとも奇妙で清々しい多幸感に襲われました」とのコメントを寄せた。
脚本家・映画監督の足立紳は「色んなものをしょいこんで立ち止まってしまった主人公が51歳の新人監督辻野さんと重なる。きっと辻野さんは人間が大好きなんだと感じるラストシークエンスに笑い泣き! 主人公同様にこれから突っ走るはずだ」と評価。
映画パーソナリティの伊藤さとりは「監督独自の視点による愛溢れる画だった。人の心に寄り添う脚本とワンカットワンカット、ひとりひとりに見せ場を作りながら、映画でしか表現できない“過去から未来へ飛び出す”ダスティン・ホフマンの『卒業』のような瑞々しい2人の姿が、今も目に焼き付いている」と語った。
映画『河童の女』は7月11日より全国順次公開。
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