謎の“縦”空間で極限生活 シチュエーション・スリラー『プラットフォーム』公開＆予告解禁
映画
2019年トロント国際映画祭ミッドナイトマッドネス部門で観客賞受賞、2019年シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞・視覚効果賞・新進監督賞・観客賞を受賞したスリラー映画『THE PLATFORM（原題）』が、邦題を『プラットフォーム』として2021年1月29日より公開されることが決定。併せて、予告映像と日本版アートワークが解禁された。
【動画】謎の“縦”空間で極限生活『プラットフォーム』予告編
スペインの新鋭、ガルダー・ガステル＝ウルティアの長編初監督作品である本作は、極限状態で生活を制限された者たちがとる行動を通して、さまざまな社会問題を見事にあぶり出すシチュエーション・スリラー。主人公ゴレンを演じるのは、映画『パンズ・ラビリンス』『ミリオネア・ドッグ』のイバン・マサゲ。『オール・アバウト・マイ・マザー』のアントニア・サン・フアンらが共演する。
トロント国際映画祭の中でもユニークな作品が集まるミッドナイトマッドネス部門での観客賞受賞をはじめ、スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で特殊効果賞、クセの強い作品がそろうことで知られるシッチェス・カタロニア国際映画祭でも最優秀作品賞を含む4部門での受賞を成し遂げた。
ある日、ゴレン（イバン）は目が覚めると「48」階層にいた。そこは部屋の真ん中に穴があいた階層が、遥か下の方にまで伸びる塔のような建物で、上の階層から順に食事が“プラットフォーム”と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。それは上の住人の残飯だが、ここでの食事はそこからとるしかない。ゴレンは同じ階層にいた、ベテラン住人の老人トリマカシからここでの3つのルール「1.1ヵ月ごとに階層が入れ変わる」「2.何でも1つだけ建物内に持ち込める」「3.食事が摂れるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ」を聞かされる。そして1ヵ月後、ゴレンが目を覚ますとそこは「171」階層で、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた…。
予告映像は、目覚めたゴレンが、トリマカシから「ここは48階層。幸運にも、いい階層だ」と語りかけられる場面からスタート。続いて、上の住人の食べ残しが“プラットフォーム”で運ばれてくる場面、トリマカシが3つのルールをゴレンに説明していく様子、そのルールを守れない者が悲惨な末路をたどる様が映し出されていく。
「下の者は我々より下だ」「ここは縦に凝縮された社会」と淡々と語るトリマカシ。後半からは、「下の人の為に、自分の分だけ食べて」と下の住人に呼びかける者、息子を探して降りていく者、「俺は最上階に行くんだ！」と叫び上を目指す者などさまざまな住人が登場し、やがて悲惨な争いに発展していく。果たして、ゴレンは生きてここから出られるのか。主人公の運命の行方や、“縦”の閉鎖空間の謎に興味がふくらむ予告編となっている。
映画『プラットフォーム』は2021年1月29日より全国公開。
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