『竜とそばかすの姫』中村佳穂、すず/ベルの2役で主演&主題歌歌唱 楽曲&新予告も解禁
細田守監督のアニメ映画最新作『竜とそばかすの姫』より、ミュージシャンの中村佳穂が主人公すず/ベルを演じることが発表された。メインテーマは、常田大希率いる音楽集団millennium paradeが書き下ろし、中村が歌唱する「U」に決定。新予告映像も解禁された。
【動画】歌姫ベルと竜が邂逅 映画『竜とそばかすの姫』予告2
本作は、インターネットの世界を舞台に、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、細田監督ならではのリアル×ファンタジーを通じ描き出す。
すず役のキャストを探すために実施されたオーディションで、誰もが息をのむほどの圧倒的な歌声と存在感を示した中村。もともと彼女の楽曲「そのいのち」に心を打たれ、ライブ会場に足を運ぶなど親交のあった細田監督は「彼女こそすず!」と絶賛し、すずだけでなく、仮想世界<U>ですずがふんする歌姫・ベルとして本作の軸となる劇中歌を数曲披露することも決定。レコーディングでは、その魅力的な歌声で作品に命を吹き込む。
12日間のアフレコを終えた中村は「日が経つにつれて、すずはこう思っているんだ!と監督が話す意図が分かってきて、それからは楽しくアフレコに参加することができました」と振り返る。また、初めての経験だったため、ベルの時はヒールの高いパンプスを履き、すずの時にはなるべく低い靴を履いて演じ分けるなど手探りので工夫したことも明かした。細田監督は、「演技もできる人だったとは…こんなことになるとは思わなかった」と予想外の結果に驚きを隠せない様子。
解禁された新予告映像では、中村演じるすず/ベルが、忌み嫌われる竜と出会い、50億のアカウントから危険が迫る彼のオリジンを探し出そうと奔走する様子が描かれている。
本作のメインテーマ「U」を手掛けたのはmillennium parade。細田監督からの「インターネット仮想世界<U>の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」との熱烈なオファーもあり、今回の初タッグが実現した。楽曲は映画公開に先立ち、7月12日に配信リリースされる。
常田は「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」と振り返り、中村の歌唱に対して「さすが! 日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と笑顔を見せた。中村は「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と明かす。
アニメ映画『竜とそばかすの姫』は、7月16日より全国公開。