紳士服一筋の仕立て屋、初のウェディングドレス作りに挑戦 『テーラー』予告&新カット
ギリシャのテッサロニキ国際映画祭で三冠を獲得した映画『テーラー 人生の仕立て屋』より、60秒の予告と場面写真9点が解禁された。
【動画】紳士服一筋の主人公がドレス作りに挑戦 『テーラー 人生の仕立て屋』予告編
本作は、ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠に輝いた、前向きに生きるヒントが詰まった感動の物語。
寡黙なニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋店を父と営んできた。だが不況がギリシャを襲い、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。途方に暮れたニコスは、手作り屋台で移動式テーラーを始めることを思いつく。しかし店を飛び出してはみたものの、道端で高級スーツは全く売れず、商売は傾く一方。
そんなある日、ニコスは「ウェディングドレスは作れる?」と思いがけないオファーを受ける。これまで紳士服一筋だったニコスだったが、思い切って人生初めてのウェディングドレス作りに挑むことに。隣人の母子に手伝ってもらい、ニコスは女性服の仕立てを学び始める。そして青空の下、世界に一着しかないオーダーメイドのドレス作りを始めるが―。
予告は、1961年にアテネで創業した歴史あるニコスの店が差し押さえられてしまうところから始まる。ショックで倒れた父から「息子よ、店を潰すな」と言われ、ニコスは自ら屋台を作り上げて移動式テーラーをスタート。意気揚々と街に繰り出すも、市場では邪魔者扱いを受け、道端で高級スーツを買う人もいない。
そんな中、あるオファーがニコスの人生を変える。「ウェディングドレスはある?」と言われたニコスは、「僕は紳士服専門です」と最初は断ったものの、相手のがっかりした様子を見て「お作りします!」とあわてて叫ぶ。それからは、お隣に住むオルガと彼女の娘にも協力してもらってドレス作りに挑み、工房は色とりどりのドレスであふれかえっていく。
太陽が降り注ぐギリシャの街角でニコスが移動式テーラーとして生き生きと働く様子や、ドレスを着用した女性たちの笑顔が印象的な、感動の物語を予感させる映像となっている。
場面写真は、異国情緒漂うアテネの風景を背景に、ニコスが屋台を引いて歩く姿や服を売る姿、美しいドレスを作る姿などを切り取ったもの。彩り豊かな街やドレスが目を楽しませてくれる写真となっている。
また本作は、7月2日正午よりムビチケの販売もスタート。7月9日(11時59分)までは、通常1500円のところを1300円で購入することができる。
映画『テーラー 人生の仕立て屋』は9月3日より全国公開。